カントリー

 
 ★ "Hopelessly Yours " 

   いえ実はぶっちゃけた話、確かこんな曲あった筈〜という記憶しかないのですが。
 多分Suzy BoggusかPam Tillisといった、90年代はじめ頃に特に活躍していた女性ボーカリストのアルバムに入っていたと思うんですけど、モノが今手元にないので確認できません〜〜。
 男性ボーカリストとのデュエット曲だったのは確かです。「別れに際した男女のそれぞれの嘆き」といった感じの、もろにコテッコテの「カントリー」な曲であります。

 KAIさんとの共作にあたって、「シリーズタイトルつけてね」と言われた時、最初にふっと思いついたのは『すこしだけ片思い』だったんですが。──プロットを練るうちに「…そんなかわいい話じゃないだろう!」と思うに至りまして、さんざん悩んだ挙句にこのタイトルに落ち着きました。
 今はまだ連載中ですけれども、プロット時点に輪をかけてキビシい方向へと話が展開していくにつけ、やっぱりこのタイトルにしておいてよかったわいと思う大庭であるのでした(笑)

 あ、でも、『Yours』の方はちゃんとハッピーエンドですから安心してね?

(1/16/01)



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 ★ " When Love Finds You " by Vince Gill (1994)

 「恋とは誰にも説明のつけられないもの。なんという喜びと痛みを運んでくることか。そして恋に落ちたその時、ひとは言葉を失う。恋に囚われたその時、あなたにもわかるだろう──」とまあこんな感じの、しっとりとした歌です。
 はい、この曲に触発されて、大庭はこの話を書きました。
 オスカーがおおいに語っている部分のうち、後半部分はこの歌の影響を大きく受けています。前半は大庭の理想的妄想ですが(笑)

 彼に「語り」モードにはいってもらうんだったら、やっぱ中堅同士の会話ってのがおいしいわよね〜。そうだ、どうせ中堅話にするのなら、水&夢の合奏シーンも盛り込んじゃえー! と、そういうノリで書いた作品であります。
 でもって、大庭のイメージの中では、ラストであの二人が合奏する恋歌は、この曲のメロディであったりするのでした。

(1/16/01)



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 ★ " You're Still The One " by Shania Twain (1997)

 この曲はカントリーのみならずポップスチャートでも上位に入っていたものですし、耳にしたことくらいはあるという方も実は多いんじゃないかなあと大庭は思ってるんですが。
 結構なロングヒットとなりましたし、Shaniaがカントリー界以外からも注目されるきっかけになった曲だったのではないかと思います。

 こちらは、歌詞の内容はあんまり関係なく、ふっとなんとなくつけたタイトルです。「You are the one」じゃありきたりかなぁと思っただけ、とも言いますねー(爆)

(1/16/01)



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 ★ " I Still Believe In You " by Vince Gill (1993)

 これぞVince Gill〜〜!というくらいに典型的かつ代表作な、歌い上げ系のバラードであります(笑)

 初稿の時点ではタイトルのみを引っぱってきてつけたのですが、何度か推敲を重ねるうちに、この曲の歌詞から一文盛り込みたくなって、ちょいと挿入してしまいました。
 と言っても単に、" I still believe in you and me " っていう部分だけですけれども。
 でも自分の中では、その一文を取り入れたことで、本文とタイトルがしっくり一致したみたいな感覚があったわけです。
 他の人にはどうでもいいことかもとも思いますが、その微妙な違いだけで「まだまだ」と思ったり「よし」と思ったりする、こだわりもんな大庭なのでありました。

(1/16/01)



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 ★ " She's More " by Andy Griggs (1999)

 これは完璧に、歌から入って創作したパターンです。
 最初に聞いた時から、「これってめちゃめちゃオスアン〜〜っ」と思っておりまして、なんかきっかけがあったら創作に使ってやろうと妄想倉庫の中にストックしていた曲なのですわ。
 だってねだってね、高めの甘いバリトンで、「ブルーの目が好みなのに、彼女の瞳はグリーンだし、背は全然低いし髪も長いってわけじゃないし、理想の女とは全く違う。なのにすっかり彼女に参ってしまって、自分でも本当に驚いてるんだ」と、こうですものー! こりゃもうオスアンとしか言えないわっ♪(決めつけてる)

 しのちゃんからいただいたイラストに触発されて創作意欲が爆発した時、真っ先にこれを使おうと思ったのです。
 当時大庭の妄想倉庫には、「黙々と地道〜なトレーニングをするオスカー」という図もストックされておりました。それがシャワー後かしらねっというあのイラストと結び付き、彼がつらつらと思い悩むネタとしてこの曲の内容をプラスして、ああいう話ができあがったという次第であります。

(1/16/01)



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 ★ " If tomorrow never comes " by Garth Brooks (1989)

 「もしも明日が訪れなかったとしたら、僕がどれほど彼女を愛していたか、ちゃんとわかってもらえるだろうか。ちゃんと毎日、出来る限りの手だてで、彼女が唯一のひとだと伝えてきただろうか。僕が地上での時を終え、彼女が一人世界に立ち向かっていかねばならなくなった時、過去に僕が与えてきた愛は、果たして十分なものだったろうか──」
 数あるGarth Brooksの歌の中で、大庭はこれが一番好き。
 大切な人を大切に想う気持ちは、いつでもきちんと言葉と態度で伝えていかなくちゃと、大庭は結構本気でそう思ってます。
 漠然と持っていたそんな気持ちをはっきり形にして歌い上げてくれて、めちゃめちゃツボだったのでした。

 『You're Still The One』でもそうだったと思うのですが、大庭の理想のオスアン像の中には、そういう気持ちが結構色濃く反映されていると思います。
 一時の情熱だけじゃなく、喜びも悲しみも全てを分かち合った、魂の半身としての伴侶。そんな二人であって欲しいという気持ちをこめて、この話を書きました。

(1/16/01)





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 ★ " Irresistible You " by Ty England (1996)

 創作タイトルに困った挙げ句、適当に引っ張って来た典型(笑)。はっきり言ってぜ〜んぜん創作内容と歌の内容は一致しませーん。だいたい、"irresistible"を男性に対して使うこと自体合ってんのかどうかわかんないけどまあいいやー!という気分でつけちゃったくらいですからー。
 こちらの歌の方は、魅力的な女の子にめろめろな男が好きだ好きだ好きだよーってじたばたしている感じの、あっかるく調子いい歌であります。
 …しまった、「アンジェにめろめろなオスカー」みたいな話のためにとっときゃよかった(爆)

 Ty Englandは、Garth Brooksのギタリストとして割と長く一緒に活動していた人です。
 大層陽気なにーちゃんという感じで、Garthのコンサートビデオでも、ステージ上をところ狭しと駆けずり回っては盛り上げる役どころを果たしている姿が多く見られます。
 90年代カントリーシーンでは超有名な、Garthがステージ上でギターをぶつけあって壊すというシーンの相方がこの人。Garth Brooks本人のギターの成れの果ては、コンサート会場のお客さんにあげてましたが、Ty Englandのギターの方は、ナッシュビルのCountry Music Hall Of Fameに展示されておりました。

(2/27/01)



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 ★ " No Doubt About It " by Neal McCoy (1994)

 なんだかとっても久しぶりにカントリー曲から題名を引っ張って来ました。
 …なのですが、やっぱり創作の内容とタイトルとにずれがあるかも…(笑)

 この曲って、日本語の雅びな言い回しを用いるならば、「比翼の鳥のように、連理の枝のように、私達は分ちがたく一つだ」「二人は疑いなく、共にある定め」…というコンセプトの歌なのですが。
 う〜〜〜〜ん、でもね〜、「全ての錠に鍵が必要なように、全ての川が海を目指すように」くらいまでならともかく、大甘なラブソングなのに自分達を「ハンマーと釘、靴下に靴」とか例えるのってどうよ(笑)
 いや、いい曲なのよすごく! でも日本語に直すとやっぱり創作内には盛り込めないのよねえ。

 てなわけで、内容は勝手に二転三転していったのにタイトルはそのまま残って、ちょっぴりちぐはぐなことになったのでした。
 でもほんとにいい曲なのよ〜〜〜(笑)

(12/21/02)



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 ★ " In Pictures " by ALABAMA (1995)

 新設コーナーのタイトルにと引っ張ってきたものなのですが。
 はっきり言って『オスアンラブラブ写真集』なページのタイトルとしてこんなにそぐわない曲はないと言うか、これっぽっちも関係ないと言うか。
 だってこの曲、多分「娘の親権を取れなかった父親の嘆き」な歌なんだもの。いえ、じ〜んときちゃうようないい曲ではあるんですが、でもやっぱりちぐはぐだー(笑)。

 だけど他に「picture」とか「gallery」とかいう単語を含む曲がなかったんだもん。少なくとも大庭の手持ちのアルバム中ではこれ一つだけ。
 そんなわけで、ホントは大庭の気分としてはちょいとちぐはぐなのですが、でも『コーナータイトルはカントリーの曲名で』というのも貫きたかったもので、まあいっかあと思って持って来たのでした。ほほほ。

(4/24/03)



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 ★ " What might have been" by LITTLE TEXAS(1992)

 これまた結構久々に引っ張ってきたカントリー曲ですね。いつかはタイトルに使ってみたかった名曲であります。

 歌詞としては、かつてつき合ってたカップルが再会し懐かしみ合うけれど、もうお互い幸せな人生を歩んでいるし、もし二人が続いていたらどうなってたろうと思ってみても詮無いことだ、と、また別れていくっていう内容です。
 あのとき互いに違う道を歩み始めてなかったらどうなっていただろうとは思うけれど、でもそれを知る術はない。だから考えないようにして、このままさよならしよう──みたいな。
 でもうちのオスアンは常にハッピーエンドへと突っ走ってゆくのが身上ですから(笑)、創作の方はあんな感じにアレンジしちゃいました。

 でもこの曲のプロモビデオも、歌詞の設定とはちょっと違う感じになってるのよね。
 第二次大戦の頃のどさくさで別れてしまった二人がずっと年老いてから偶然再会するという作りになってまして、多分互いに伴侶を失った同士、このあと静かに幸福な晩年を共に過ごしていくんじゃないかと予感させる感じで終わってるのです。これがまた、泣かせるいい映像になっているんですよ〜〜(ぐっすんv)
 その映像のイメージが強かったことも、今回の創作にこのタイトルを引っ張ってきた大きなポイントになっていたかも知れません。

(4/9/04)





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