Life Goes On


 
 ★ 満天の星 

 感謝祭の連休を利用して、ラスベガス&デスバレーの旅に行って参りました。
 ラスベガスはね、特にどうということもなかったです。有名どころのネオンを見るために足を棒にして町中歩きまくり、危うく肉離れを起こすとこだったとか、ここぞとばかりに日本食を食べまくったりとか、ちょこっとだけカジノで遊んでかわいく20ドルほどスッてきたとか、そのくらいで(笑)。
 大庭は元々あんまり町遊び派ではない方ですので、都市の旅行にはさほど燃えないのですね。やはり今回の目玉は、デスバレー国立公園でした。

 とにかく広くて乾いていて荒涼としていて、そして何より圧倒されたのは、音がないということでした。
 観光客が集中するポイントではそれなりに車の音や人声もするのですが、そうでない部分で車を止め、黙りこむと、見事なくらいほんっとうに無音の世界なのですね。生物の気配というものがないんです。鳥の声も葉ずれの音も何もないということに、あんなに圧力を感じるものだとは、ちょっと想像を越えるものがありました。
 正に人外の地、という感じでしたね。山の上から公園内を見渡すポイントというものがあり、そこから見下ろした景色は、広大な砂漠の中で細い細いリボンのように通った道だけが唯一の文明の証という感じで。
 それでもそんな中でも植物は細々と生きているし、生物だって目につくところにいないだけでちゃんといるんだというのがすごい。…もっとも、ヘビとかネズミとかトカゲとかサソリとか、あんまりお友達にはなりたかないなーというようなもんばっかりというのが何ですが(^-^;)。
 夜明け前からぜーはー言いつつ必死こいて砂丘へ登り、日の出も見てきたのですが、明るくなってみると砂の上には明らかに動物のものとおぼしき足跡や、なんだかよくわからない跡(多分トカゲの足跡&腹の跡だと思うんだけど…)が無数にありまして、「あーこんなとこでもちゃんと生命は生きて暮らしているんだなー」とか思いましたです。

 そして、今回大庭的に一番感動したのは夜でありました。
 見事に満天の星!! あんなにくっきりはっきり天の川を見たのは生まれて初めてです。
 園内に点在する宿泊地からちょっとだけ車を走らせて、道から少し入ったポイントの駐車場で見たのですが、時折通過する車のライトが遠く消えた後は、完全に星明りのみ。
 いやあ、「降るような星空」というのは本当にあるもんですねえ。たまたま新月にあたっていたらしく、月の光さえない絶好の星見日和で、空にはこんなに星があったのかっ!と、本気で思いました。
 星明りというのも、実は結構明るいものなのですね。傍にいる人の表情まではさすがにムリですが、頑張ってすかし見れば車のナンバープレートくらいはなんとか読めるかな?というくらいの光量はありました。大庭は元々町の子ですし、そういうことがとても新鮮で、妙に感心してしまいました。

 でもおかしかったのが、その満天の星の中を、ひっきりなしに飛行機がばんばん飛んでいくこと。その向かう方角は地平付近が他より明らかにうっすらと明るくて、さすがは眠らない町ラスベガス。
 星の中に紛れる光点でしかないあの飛行機に満載された人々が、どんどんラスベガスに降りては華やかなカジノに吸い込まれていくのかと思うと、しんと静まりかえった砂漠の中で、なんだか笑えてしまったのでした。

(11/29/00)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 休暇明け 

 新世紀が明けましたね〜。無事21世紀を迎えることができて嬉しいです。
 20世紀中に帰国するという野望は潰えましたが、でもまあ21世紀の夜明けは一応日本で迎えられたからまあいっかあ、と思っている大庭であります。(でも今年中くらいにはそろそろ帰国したいぞ〜! やっぱり日本が一番だー!!)

 今回は、1年3ヵ月ぶりの一時帰国でありましたが、いやあ〜、食ぅた食ぅた♪ 買ぉた買ぉた♪♪ という感じでしたねえ!
 食べたいと思っていたものは全部食べたし、買いたいと思っていたものも大半は買ってこれました。…めちゃめちゃ荷物は重かったですけど(^^;)
 オフ会もたっぷり堪能してきましたし、充実してました。
 諸事情で温泉へは行けなかったですけど、ゆっくり肩までつかれる日本のおフロなだけでもう十分でございましたわ。
 いやはや、実に全く満足満足、であります(ほくほく)

 ちなみに、今回ゲットしてきたアンジェものは。
 トロワ(PS2もね♪)、甘アン、アンジェメール、スーファミ版アンジェ(ボイサー付)、オスカー様のトレカ11枚、オスカー様しおり、アンジェ絵本、OVAのプレミアムアルバム、アンジェ小説1冊、1のメッセージコレクションにメモリアルブック。
 半分はお友達のMさんに譲ってもらった or いただいたものですが(Mさんどうもありがとう!!)、それにしても我ながらよくこれだけ買ったものよのう。なんだかすっごくカタルシス〜な気分でしたわ(笑)
 …ほんとはCDにもちょっと目は行ったんですけど、それはガマンしました。(でも「緋の輪郭」が全部揃った店を見た時には、一瞬ぐらっと来たわ…あれが「無限音階」だったら誘惑に負けてたかも知れない〜〜)

 その他はですね、ゲームではガンパレとか幻水の外伝とかも買いました。本ではグイン新刊を当日ゲットできるという喜びにも浸れましたし、ノーラ・ロバーツやリンダ・ハワードも沢山買い込んできたし、長年買いたいけど大きくて高いしどうしよう〜と悩んでいたイティハーサも文庫になっていたんで全部買って帰ったしと、読むもの遊ぶものには当分事欠きません♪
 帰ってみたら帰ってみたで、帰国前に注文していたリンダ・ハワードが4冊とデボラ・シモンズが1冊来ていたし(これは英語ですが)、どれから読もうかしら〜という嬉しい悩みな状態であります。
 ゲームもどれからやろうかなっっとわくわく状態ですし、しばらくはどっぷりとこのシアワセに浸りたいと思います。

 ……でもでもまずは創作よね(^^;)
 ネット落ちしてからしばらく頭がちょっと現実モードでしたので、妄想力がみなぎってくるのには時間を要するかと思いますが、なんとか頑張りたいと思います〜。
 なので、今年もやっぱり「気長にお待ち下さいねハート」なのでした(爆)

 ええと、こんな大庭ですが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(1/8/01)




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 ★ Home Sweet Home

 今回の一時帰国は、通算で何回目になるのかなあ〜、多分6回目くらいなんじゃないかと思うんですが、帰る度に毎度毎度感じる違和感ってものは、わかっていても今だにやっぱりあったりします。それはもちろん、最初の頃よりかは強烈ではないですけれど。
 故郷を長く離れていて、久々に帰郷した人なら多少なりとも感じたことはあるんじゃないかなあ。「ここは既に自分の知っていた所ではない」「自分はここに属していない」っていう感覚。そりゃそうですよね〜、時間の経過と共に人は変わる。社会も変わる。自分も相手も互いにそれぞれ変わってるんだから、違和感感じるのはあたりまえです。
 その度に、日本は私のHomelandではあるけれど、私にとってのHomeはアメリカで今いるここがそうなんだよなーと、やっぱり思います。
 今回も日本から「帰って」きて、開口一番出たのが「あ〜、やっぱり家が一番だわ」ですもんねー(笑)

 アメリカ人にね、「ホームシックにはならないのか」って聞かれることが何度かありましたけど、その度になんだかちょっと笑えてました。「だって私の『ホーム』は今ここにあるのに」って。
 親元から離れて異国の地に来たのなら、それなりにホームシックって感じにもなったろうと思いますが、でももう結婚していて、既に社会において自分が属する最小単位が旦那と自分というワンペアになっちゃった後では、要するに自分達夫婦がいるところこそが「自分の家」なわけですから。

 それでも、今の自分達はアメリカにも日本にも属していない、いわば根無し草な状態であるのだという感覚は、厳然として大庭の中に存在します。
 そうして、やはり日本という国は自分の故国であり、自分のルーツはそこにあるのだという強烈な帰属意識が自分の中にしっかり巣くっているのを感じます。やっぱり自分は「日本人」なんだって。
 そういう感覚がしっかり育っちゃっているところへ、いざ帰国して強烈な違和感にとりこまれると、これがいわゆる一つの逆カルチャーショックというやつで。たかだか数年しか離れていない故国なのに、「慣れ直す」のに時間がかかるという、なんだかもどかしいような感じがしばらく続く。
 数年間という単位で日本を離れていた人は、個人差はありますけれどやっぱり数ヵ月から半年くらいはその感覚にさらされているみたいですね。
「赴任地は良かった」「日本はしんどい」「ああでもやっぱり日本がいいよなあ」と、そういう波が何度も来て、だんだんにしっくりと気持ちが落ち着いてくるみたいな。案外この過程がじんわりと堪えることは、大庭も一度目の帰国で一応経験済みだったり(笑)。

 …それでもいい。やっぱしさすがにそろそろ帰りたいぞー。と、そう思うこのごろの大庭なのでありました。

(1/12/01)




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 ★ ところ変われば 

 ちょっとばかり時期遅れにはなりましたけど、お正月の話ー。

 今年のお正月は久々に日本での年越しとなりまして、存分に楽しんで参りました。
 年越しソバに紅白に、おせちにお雑煮、初詣。そして新春初笑いな番組の数々。いやぁ、堪能しました。
 まあ実際のところは、こっちにいたって大庭のうちでは年越しソバを食べるし、おせちもお雑煮もちゃんと作ってお屠蘇でお祝いもするんですが、やはりフルコースでお正月イベントというのはいいもんです♪

 アメリカの人は感謝祭とクリスマスで燃え尽きるのか(笑)、特別にお正月を祝うっていうのはしないみたいっすね。お休みなのも元日だけですし、年越しの瞬間だけ盛り上がって、それでおしまいって感じみたい。
 何か特別の料理はしないのかって聞いてみたことがあるんですが、若い人は大抵「えー別に普段と変わらないわよー」みたいな答えでしたわ。
 まあ一応は、1月1日のディナーにblack-eyed peaという豆の煮たのを食べるっていう習慣はあるらしいんですけど。豆と、キャベツと、塩漬の豚にコーンブレッドというのが、一応伝統的な正月料理ではあるようです。(テネシーのおバアちゃん達が、寄ってたかって熱心に教えてくれました。)
 キャベツは別に緑のもんなら何でもいいんだというおバアちゃんもいて、どうもドル札が緑色っぽいことから、金運を招き寄せるために食べるんだということのようです。上述の豆も金運の象徴なんですって。
 いわゆる「古き良き南部」の伝統をかたくなに守ってるようなおばあちゃん方の話ですので、全米に共通する習慣なのかどうかは今イチわかりません。そもそも1月1日と言えばボウルゲーム(大学フットボール)の日ですからね〜。朝から晩までずーっとテレビに張り付いて、ピザだのハンバーガーだのタコスだのフライドチキンだのを食べまくる、という図の方が一般的なのかも知れませんし(笑)。

 …でもどっちにしても、日本のおせちの方がいいなあ。例え作るの面倒でもね(笑)

(1/17/01)




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 ★ ロマンスがいっぱい 

 最近大庭はロマンスにはまりまくってます。
 最初はこちらの日本古書店に並んでいたハーレクインを何冊か試しに買ってみたのですが、多少の当たり外れはあるものの、なかなか面白かったのですよね。正直、もっと「うへえ〜」って感じのものかと思ってたんですけど、なんのなんの。ごくまっとうに小説でしたわ、必ず恋愛がらみであるだけで(笑)
 いかにもご都合主義なものもありましたが、ちゃんとロマンス以外の部分をきっちり書き込んでくれているものは、とっても面白いです。

 中でも大庭が一番好きなのはリンダ・ハワード。いかにもロマンス〜!という感じのものからハードなサスペンス仕立てのものまで色々とあります。
 でもハーレクインて普通再版されないし、そもそも一軒しかない古本屋で出会う確率なんてすごく低いし、原書の方なら割とこまめに再版本も出ているし…。と、いうわけで、大庭は現在リンダ・ハワードの原書に挑戦中だったりします。
 とにかく本屋でもスーパーででも、彼女の本を見かけたら即購入。今手元には11冊あって、そのうち未読のものが5冊、買っちゃったあとで「あ、これ翻訳のやつ持ってる分だったわ」と気付いたのが2冊(笑)、そして4冊はきっちり読破いたしましたわー♪

 今は未読の山が高く積まれていっているところですし、まずはリンダ・ハワードの作品を読んでしまおうと思ってますけど、そのうち評判のいい他の作家の作品にも手を出しちゃおっかなー、なんて考えてます。
 なにせ、アメリカの本屋さんのロマンスコーナーって、日本じゃ考えられないくらいにどかーんと充実してるんですよ。SF&ファンタジーとミステリを合わせたくらいのスペースをロマンスが占めている感じかなあ。ペーパーバックだけで言うなら、一番大きなスペースを占めてるって店も特に珍しくはないし。
 スーパーの書籍コーナーなんて、一部のベストセラー本以外全部ロマンスとウェスタンだと言っても過言ではないくらいかもっ!(いやこれはテキサスだからというのもあるでしょうが。店にもよるしね)
 まだまだ読んでみたいものは多いんですよー。ノーラ・ロバーツなんて、一体何冊あるんだーっていうくらい出てますしねー。なんにしても楽しみが多くて嬉しいです、わくわく。

 …これが半年前には「げー、英語の本なんてぜーったい読めないよーっ!」とほざいていた奴かと思うと、やはり好きなものにかきたてられるパワーというものは尋常ではないのですな(笑)
 もちろん辞書なんかひいてたらとても浸れやしませんから、わかんない単語は適当に無視して読みとばし、だいたいこんな感じだろうと想像で補いながら読んでます。そのうち、何度も出てくる単語は見当がついてきますしねー。(大庭はlustって単語が「欲望」って意味だというのを、えっちシーンで自然に覚えた!/爆)
 そんなこんなで読み進めるうちに、結構読むスピードもあがってきたみたいです。能力ってのは使えば鍛えられるという証明ですな。

 現在試験等で苦闘していて「英語力が欲しいの!」とお嘆きのお嬢ちゃん方。長文読解力だけでいいなら、ロマンスを読むことで身につきますわよ〜♪ おすすめ!(笑)

(1/27/01)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ Groundhogは自分の影を見るか? 

 …なんでも本日は「Groundhog Day」とかいうものなんだそうです。
 groundhogってのは要するにでっかいマーモットとかウッドチャックみたいな動物なんですけど、そいつが自分の巣穴から出て自分の影を見ると、その年の冬が長く続くとか続かんとか、いやどっちなんだか大庭も混乱しててよくわかってないんですが、要は冬が早く終ってくれるのかどうかを占う日ってことになってるみたいなんですわ。
 ニュースでも大きく「今年はどうでしょう、果たして影を見るでしょうかー?」みたいなとりあげ方をしてまして、昔風のシルクハットに身をかためたおじさま方が、フラッシュの中で嬉しそうーにマーモット(とっても迷惑そう)を高だかと持ち上げて「さあ今から占いましょう!」みたいなことを言ってるセレモニーを報じてました。
 ………マーモットが影見たから何だっていうんだろう。しかもそこ、雪降ってたし。その上あんなにバシバシフラッシュたいて、影もなにもないと思うんだけど〜。
 ひょっとして、単にマーモットが上を見るか下を向くかっていうのだけを見て一喜一憂してるんだろうか。…日本のゲタ占いとレベルは一緒???(謎)
 うーむ、何回見てもあればっかりはよくわかんないのでした。
 どなたか正しい知識を持ってらっしゃる方がいらっしゃいましたら、どうか大庭に教えてやって下さいませ(^^;)

(2/2/01)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ アンジェとの出会い 

 いえ、そういえばあらためて書いたことはなかったなあと思ったものですから(笑)

 「アンジェリーク」という女性向けのゲームがあるらしい、ということは、SFCの時代から大庭もうっすら知ってはおりました。最初に目にしたのは、多分なにか花ゆめ系のコミックの、いわゆる四分の一スペースで「最近のハマりもの」として触れられていたものだったんじゃなかったかと思います。
 当時も既にアメリカに住んでいたので、その時はただふ〜んと思っただけでおしまい。帰国したらどんなゲームかパッケージだけ見てみるか、などと思いはしましたが、でもその後けろりと忘れてしまったのですね。
 一旦帰国してなんとなく生活も落ち着いてきた頃に、近所のゲーム店の店頭で、恐らくSP2のプレミアムボックスか何かを見たのが、2度目の出会い。
 一度は手にとってみたものの、パッケージの気恥ずかしさはともかく「高っ!」と思って棚に戻してしまって、またしてもそれでおしまい。
 そして3度目の出合いが──決定打となりました。

 思えば今から2年前、99年1月終わりか2月頃のこと。『天空の鎮魂歌』のプロモの一環としてLaLa誌上に載っていた、ゲーム紹介の短いマンガが全ての引き金となったのでございます。
 その頃には既に「今さら恋ゲーでもないだろう」などと思っていた大庭だったのですが、どうやらシリーズ一作目が廉価版の「The Best」で出ているらしいと知り、「ふ〜〜〜ん、安くなってるのなら、ちょっとだけやってみてもいいかな〜」と、ごく軽い気持ちで興味を持ったのでした。
 たまたまその春、大庭のダンナが一人で日本出張を控えておりまして。何か買ってきて欲しいものがあったらリストアップしておくようにと言われていたのですね。で、他のゲームソフトの名前と共に、メモに書き付け「これお願〜い」と手渡したのであります。
 ……ダンナ、ごめん。あれを買うのはさぞかし恥ずかしかったことでしょう……。
 それでもめげずに買ってきてくれたダンナのおかげで、大庭はPS The Best版の『アンジェリークSpecial』を手にするに至ったわけであります。

 とはいえ、すぐにプレイしたというわけではなく、とりあえず同時に買ってきてもらっていた『幻想水滸伝』(ちなみにこれもThe Bestだった/笑)に先にはまっておりましたので、実際の初プレイは五月も半ばにさしかかるかどうかという頃であったと思います。
 そして。
 ──はまった。はまりましたとも。
 もうしょっぱなの「女王候補と惑星…それは一体?」から、かつーんとやられましたですよ、炎のあの方に。パッケージを見た瞬間、「あーこの人に行くだろうな〜」と思ってはいましたが、あのルックス、あの設定であの声を聞いちゃった日にゃ〜もう(笑)
 いやその、正直、最初に「お嬢ちゃん」と呼ばれた時には、「この若造が〜、馴れ馴れしくお嬢ちゃん呼ばわりするんじゃないー!!」とトリ肌たててもおりましたのですけれどね(^^;)。
 でも彼は天秤Bの大庭とは相性もよく、2〜3週目にはもう「強さをアピールしてやるぜっ」とせっせと力を贈って下さっちゃって(笑)。その頃には大庭自身も免疫ができたと言うか何と言うか、すっかりあの口説きにめろめろになっておったのでした。ははは。(その割には初LLEDはルヴァ様だった…なぜだあ)

 その後はもう言わずもがな。アメリカという通信費の安い環境をフル活用して、毎日何時間もネット上を徘徊してはオスアン創作をむさぼり読み(いや当初はオスカーがらみなら全て、どんな組み合わせでも読んでおりましたが/笑)、挙げ句の果てに自分で創作なぞ始めてしまうまで、わずかひと月足らず(笑)
 そして同年秋の一時帰国の際に、『SP2』『デュエット』『天空』を一気に買い込みはまりまくり、『不思議アンジェ』が廉価版になったと聞いては還暦過ぎた実家の父に買って送ってもらい(ごめんね父〜)、翌春には炎天使様への初投稿。そして──現在に至るのでした。

 いやあ〜、こうして深みにはまったアンジェリーカーなら誰しも一度は思うことでしょうが。
 ……人生、変わったよ……。

 でもいいの。シアワセだから

(2/13/01)





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