Life Goes On

 
 ★ 「せんべい」 

 「せんべい」という語を見聞きして、関東もんの大庭がまずパッと思い浮かべるのは、丸くって分厚めで比較的固くてしょうゆ味の、いわゆる『草加せんべい』系の米菓であります。
 海苔がついてたり黒ゴマ入りだったりとバリエーションはあっても、基本は同じ、甘くないしょうゆ味のアレ。
 当然じゃなーい、他に何を思い浮かべようがあるの。そりゃいわゆる『サラダ』とかの軽い塩味のも好きだし、同じしょうゆ味でもパリパリ軽い薄焼きのものも大好きだけど、そういった好み以前に「せんべい」といったらあれでしょう!──と、思ってました。ゆうべまで。

 ところがあながちそうでもないらしい!!
 ダンナが会社の日本人スタッフ数人(全員関西人)との雑談で「せんべいと言われて何を思い浮かべるか」という話になった際(…なんでそんな話になったかはナゾ)、みんながみんな、ほの甘い小麦粉系とかそば粉とかの焼き菓子の方をまず思い浮かべると答えたのだそうです。『瓦せんべい』にせよ、もっと薄くて繊細な焼き菓子にせよ、とにかくほんのり甘い奴が「せんべい」である、と。
 ダンナ自身も、とりあえず一番に思い浮かべるのはそちらの系統のもので、しょっぱいものと言えば塩味のあられやおかきが次に来て、しょうゆ味の米菓は『草加せんべい』とかなんとか特に言われないと思い浮かばないのだとか。

 マ、マジですかダンナ…。短くもない結婚生活の中で、初めて知ったこの事実。ひえ〜。
 あ、いや、言われてみれば、義母に「おせんべいあるよ」と言って甘い小麦粉系のものを出されたこともあったような気もするけど……しかし、あらためてそういうものだと言われてしまうと、なんだかちょっとカルチャーショック。
 そういえばマンガの「じゃりン子チエ」を読んでたときに、「しおせんべい」ってものがどうも「せんべい」らしくない描写がされているなあ〜と違和感を感じたこともあったけど、そうか、あれは私が思い浮かべた塩味の米菓とは別物だったのか?!

 関西では「せんべい=ほの甘いもの」という公式が成り立っているものなのか、それともダンナの周辺に限られた局地的な発想であるのか、今とっても知りたいです〜〜。

(6/20/01)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 女王アンジェ補佐官アンジェ 

 大庭は、女王アンジェも補佐官アンジェもどちらもそれぞれ好き。これまでの創作でも、女王、補佐官、女王になる候補アンジェ、補佐官になる候補アンジェと、ほぼまんべんなく書いているんじゃないかしらと思います。

 基本的に「女王アンジェちゃんだって幸せに!」という姿勢ですので、女王ものでも悲恋系は多分書けないんじゃないかなあと自分では思ってます。トロワで「女王だって恋してもいいじゃない」というオフィシャル見解が出たからにはなおさらですね。もともと「女王エンディング=あの方とのお別れ」が必然とは思ってなかったことでもありますし。
 これはやっぱりアンジェのお相手としてオスカーしか考えてないせいもあるかなあ。彼ならアンジェが女王になろうがどうしようが、周囲の思惑なんて関係なしに突っ走ってくれると思ってますもん(笑)。
 前女王とクラヴィスとは、「女王になったから引き裂かれてお別れ」というよりも、「女王となることを選んだことで心のすれ違いが生じて破局」だったんじゃないかな〜と大庭は捉えてましたし、『女王の恋』そのものが罪だとか禁忌だとは考えにくいと思ってます。
 だって、本当にサクリアへの影響があるとかで「個人を愛してはならない」というのなら、候補時代に恋をした時点で女王になる資格を失う筈じゃないですか。そうでない以上、「恋しちゃダメ」とか「手の届かない存在になる」とかっていうのは単なる因習、神格化の為とかで長い時間のうちに『常識』とされてしまっただけの、ただのこじつけの理屈に過ぎないと思うわけです。
 ただ、それをはね返すのは尋常のことではない。でも尋常ではないパワーをもってそこに風穴をぶち開けちゃったのが、オスカーとアンジェである──と、そういう風に考えるのが大庭は好きなのです。
 まあ、あとは退任時期のズレをどうするかという問題があるわけですが、それさえなんとかできればちゃんとハッピーエンドじゃん!と、そう思っているのですわ。
 やっぱり幸せな女王アンジェと騎士オスカーな構図ってめちゃめちゃ素敵…(うっとり)。

 一方で、そういう問題なしに堂々とくっつける補佐官ものも、やっぱり好きですね〜。
 ロザリア女王というのが結構好きというのもあるかもですが、補佐官アンジェだととりあえず普通にロマンスに主眼を置いた話にできるというのがよいです♪
 「宇宙よりも何よりもあなたを選びました」というパターンもよし、ロザリアには及ばず補佐官になったという状態から、ちょっぴり大人っぽいロマンスが始まるというのもよし、こちらは結構自由度が高いのが魅力かな。補佐官アンジェの場合は、「恋愛はくっついてからが本番!」っていうのがやってみたいですね。
 でもって、補佐官アンジェがどちらかといえばHQ的恋愛ができそうな感じだというのとは対照的に、候補アンジェは揺れる乙女ゴコロな初々しい恋になるのが魅力かしら。
 大庭は候補アンジェだと、「恋人未満」な微妙な距離感っていうのが好きですね。すごく意識していてどきどきなのだけれど、意識しすぎて反発しちゃったり不安に揺れて尻込みしちゃったりという、もどかしいような微妙〜な感じが。候補ものでは、くっつく前のかけひきの妙というのが一番書きたいかなあ。

 大庭は根っこが超絶オスカーファンだけに、天然ほえほえの愛くるしいアンジェちゃんに一方的にめろめろなオスカーが振り回される、という構図は、ちょーっと違うかなーっと思えてしまうのですね。可愛らしいだけのアンジェに、果たしてオスカーほどの男が本気で惚れてくれるかしらって。
 いやそりゃ一目惚れっていうものだってあるでしょうし、天使の微笑みにノックアウトされちゃったってのもアリでしょうが、それでも好きになるのに理由は必要だよねって思うので。
 オスカーは強さの象徴みたいな人だから、一方的に庇護欲をそそられてっていうパターンも考えられなくはないですけれど、大庭が好きなのはやっぱり一本芯に強いものが通ったアンジェとの対等な関係だなあ。
 多分、大庭自身がオスカーには可愛いコを甘やかすだけの男ではいて欲しくないんだっていうのが、ホントのところなんでしょうが(笑)

 なんにしても、オスアンはよいです! 幸せなオスアン万歳!
 大庭はかっこいいオスカーと前向きなアンジェちゃんのカップルを書くのが大好きだーーっ!
 ──と、要はそれが言いたかったのでした(てへ

(6/23/01)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 遠花火 

 大庭の住んでるアパートは、広々〜と広がるNASAの敷地に面しておりまして、更にその向こうには割と大きな湖が広がってたりします。
 で、独立記念日と大晦日には、その湖沿いを中心に、あっちでもこっちでもどかどか上がる遠花火が部屋のバルコニーから鑑賞できるのでした。(大庭んちは二階なので、結構遠くまで見渡せるのです♪)

 ディズニーランドみたいなテーマパークは別として、普通の町中では打ち上げ花火をやるのは年間通じて7月4日と12月31日の2回くらいだというイメージがありますね。
 もちろんそれとは別に、町をあげての夏祭りみたいな時には目玉として花火大会があったりもしますけど、それはその大会の開催場所一カ所のみですから、同時にいろんな所からどかんどかんと花火が上がるというのは、やっぱり独立記念日の醍醐味かなっ。
 ゆうべも、バルコニーから見渡せる中で同時に5〜6カ所くらいで大々的に上がる遠い花火を、「あっあっちもキレイ〜」「あっ今度はこっちがすごい〜〜」と目移りしながら鑑賞しておりました。

 大迫力な大きな花火を下から見上げるのも好きですが、大庭は結構遠花火というものも好きです。
 まあ人混みや渋滞がキライというのもありますけれど、それはそれとして、遠く小さく広がる花火と、それを追って微かに聞こえてくる音の響きってのが風情風情♪
 でもそれだけだとちょっと寂しいものもあるので、遠花火らしさを一通り楽しんだ後は、ラジオを持ってきてスイッチオン。いくつかの局を探すうちに、大抵どこかの花火大会で流している曲がそのまま流れてきますので、結構それなりの臨場感で楽しめるのでした。
 アメリカの花火って、なぜか必ず音楽に合わせて演出されているんですよね〜。で、独立記念日にはやっぱりパトリオティックな曲のメドレーに合わせて、赤・白・青の国旗色や星をモチーフにした花火がこれでもかー!というくらいに上がるわけです。関係ない外国人の大庭まで、なんだか気持ちが浮き立ったり、思い切りじーんと来ちゃうような演出てんこ盛りで!!

 結構アメリカ生活も長いので、何度も独立記念日のセレモニーは見てきているんですが、やっぱりアメリカって自国礼賛の演出にかけてはものすごいエネルギーを傾けるよなあ〜と、毎度毎度思います。
 たまに鼻持ちならない時もありますけれど、でもやっぱり自分の国に誇りを持つことって大事よね。
 …日本でそれやろうとしたら、たちまち右翼だ国粋主義者だって扱いになりそうだもんなあ。それって本質的にちょっと違うぞと思うんだけど。
 いいかげんそういうアレルギー反応でなしに、ちゃんと自分に誇りを持つことを子供たちに教えなきゃ、明るい未来はないぞとこっそり思う大庭なのでした。

(7/6/01)




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 ★ お菓子づくり 

 日本にいた時にはぜーんぜんしなかったのですが、こっちにきてからお菓子を作ることが多くなりました。
 元々大庭は、お菓子はもっぱら買って来る派。ケーキでもなんでも、手間暇かけて自分で作るより買ってきた方がよほど繊細でおいしいものにありつけるし、適量でもあるしで都合がいいのですよね、日本では。
 ところがどっこいアメリカのケーキは、もそもそスポンジに大甘クリームとじゃりじゃりアイシング、という例のアレですし、パイにしてもその他のお菓子にしても、やっぱりベタ甘だとか香料が効き過ぎてるとかで「ちょっと違うんだー!」というような代物ばかりですので、少々の面倒を押しても自分で作るか…という気になるのでした。

 今日もアイスボックスクッキー作ろうと思って、泡立て器でバターを練り練りしながらしみじみ思ったのですが。
 …「お菓子作りv」って、いかにも可愛らしい「女のコ」な趣味のように語られることが多いように思うのですけど、それってちょっと違うよなー、と思うの。
 はっきり言ってお菓子作りは体力勝負だ! 特に腕のキンニク酷使させられることばっかしじゃんー!
 いえ、単に大庭が非力すぎなのかも知れませんけど、でも普段使わない筋肉がびりびり張って痛いのなんの。
 スウィートアンジェで、ハナ歌混じりにかちゃかちゃかちゃ♪ なんてやってるアンジェちゃん13才は、ぜーったい大庭より腕力あるわよね。

 …ああ、腕だる……(笑)

(7/23/01)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ そうめん 

 夏と言えばそうめん! …というのが、昔はもうもうイヤでイヤでイヤで…。
 いえ、大庭が小学生ぐらいの頃、夏休みのお昼ご飯の定番といえば「素そうめん」とでもいうようなものだったのですよ。もちろん毎日というわけではなく、「そうめん、炒飯、そうめん、そうめん、焼きそば、そうめん、チキンライス、そうめん」くらいの変化はありましたけど、やっぱしそうめんが中心だった印象は拭えない…(^^;)
 それは、今ならわかります。あちこちからの頂き物で山ほどあるから消費しないとならなかったのも、毎日お昼ご飯を作らなければならなかった母親のしんどさも。でもねー、やっぱり連日の素そうめんはちょっとねー、ものすごーくつまんなかったんですよねー(笑)

 そんな大庭の実家では、そうめんには何の具もなく薬味は刻みネギだけ、というパターンでいつも出てきていたのですが。
 アメリカに初めて来た頃、先輩の日本人家庭でお昼にそうめんをごちそうになる機会がありまして、その時初めて「具の乗ったそうめん」というものにお目にかかったのであります。
 ハムと錦糸卵ときゅうりの千切りが乗った、冷やし中華みたいにきれ〜いに盛りつけたそうめんを、おろしショウガの薬味で頂くというそれが、めちゃめちゃおいしくって感動。
「ショウガで食べたの初めてですー、おいしいですねー!」と言ったらば、返ってきた答えは「えっ、そうめんにはショウガが基本でしょ?」って。その時居合わせた方みんなが「うんショウガショウガ」と頷いてたのが結構カルチャーショックでしたね〜、「えーっ、そういうものだったの?」って。
 でも家に帰ってダンナにその話をしたらば、「ショウガ…だったかな〜〜〜〜〜、うちは違ったような気がするな〜」って返事で、また混乱。更に聞けばダンナのとこも基本的にず〜っと素そうめんだったらしい。そっか、だから結婚後一度や二度はしてた筈の素そうめんにも何の疑問も抱かずに食べていたわけね。
 まあそれはそれとして、次の休日のお昼にやってみた「冷やし中華みたいな具の乗ったそうめんをショウガで」というパターンを双方いたく気に入りましたので、その後の大庭家のそうめんはそれが定番となったわけであります。

 で。時は流れてつい先日のこと。
 日本から送ってもらったビデオを見てたらそうめんが出てきたのですが、それって具もなんもないほんとの素そうめん(薬味までは何だったかわからなかった)だったのですわ。
 ううむー! やっぱりそうめんは具とかなんとか乗せずにそのまんまってのが基本なんだろうか。考えてみれば流しそうめんなんてものも、そのまんま〜なそうめんだけを食べるもんだよね。うむむむむ。

 何が常識で何がそうでないのか時々わからなくなる大庭は、やっぱり思ってしまったのでした。
「………これ、みんなに聞いてみたい…」
 そんなわけで、皆さんが普通そうめんを食べる時にはどんな風にして食べてるのか、薬味は主に何を使っているのか、大庭に是非とも教えてやってくださ〜い(笑)

(8/6/01)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ カレー祭り 

 大庭ダンナは、なんといいますか無類のカレー好きであります。それも、お店のカレーではなくて、いかにも家庭のカレーというものに目がありません。
 カレーだったらいくら続いてもいい!いやむしろ続けて欲しい!!という彼の要望の元、大庭んちでは概ね月に一度くらいの割で、通称「カレー祭り」なるものを開催するのでした。
 ま、なんのことはない、大鍋一杯カレーを作ってそれを三日三晩食べ続けるという、それだけのことなんですが(爆)
 普通、金曜の夕食から始まって、朝昼晩朝昼晩朝、くらいでようやく鍋がカラになるって感じでしょうか。一応は、普通のカレー、カツカレー、ハンバーグカレー、カレーうどんにカレースパゲッティ等々のバリエーションはつけますが、要はカレー三昧に変わりはないのでした。
 …ダンナは3日目でも楽しそうに食べてますが、さすがに私は途中で飽きる…(^^;)
 そんなこんなで最近は平日に「ぷちカレー祭り」みたいな感じで、晩ご飯だけ三日続けてカレー、という程度のもので逃げを打つこともしてたりするのであります。
 ダンナは「なんか寂しい」とのたまうのですが、いくら楽だからってやっぱり三日三晩は辛いっすよ、ダンナ……(笑)

 そんな大庭家のカレーは、三日目でも肉がすかすかしないという理由でポークカレーが圧倒的に多いです。なんとなく、ビーフって二日目くらいで肉自体は「なんかあんまり味がしな〜い」って感じになるような気がしているのでした。
 チキンカレーもめったにしないし、シーフードカレーは、あれは邪道だとダンナが大いに主張しますので、何年かに一度あるかないかくらいしか作りません(笑)。
 あと、たまに「祭り」とは別に単発でラムカレーを作ることはあるかな。これは大地の香り系の赤ワインがよく似合いますので、ちょっとご馳走にしたい日なんかに向いてますねー。

 でもって、カレールゥは市販のもの2種の混合に、ちょっとスパイスを別に加えるって感じで作ってます。
 基本的にうちが使うのは、なんだか昔懐かしい系の味の「メタルカレー」(これがなぜか大阪でしか見たことがない…)と、こっちのスーパーでも今や普通に売っているS&Bゴールデンカレーの辛口をだいたい半々かな。
 帰国したらば他のブランドのカレーも色々試してみたいものじゃのう〜とも思ってはおりますが、今のこのブレンドを非常に気に入っている人が約一名いますので、基本ラインはこのまんまかも知れませんですね。

 ……ま、カレーさえ作ればダンナはご機嫌、私も(途中で飽きるとはいえ)楽ができて家庭円満ってことで、非常〜〜〜〜に平和ではあるのかも知れませんです、はい。
 そんなわけで、今夜は三日目、ラストの締めのカレーうどんなのでありました(笑)

(8/17/01)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 歩いた歩いた。 

 7泊8日で、イエローストーン&グランドティトン国立公園に行って参りました。どちらも米国北西部のワイオミング州にあり、車で数分の距離に隣接している国立公園であります。
 いや〜、ワイオミングの空は広かった! それはまあテキサスだって、いい加減空は広いんですが(そして大庭の住んでるところよりか空の広いとこは沢山ある筈なんですが)、高い山と広い平原のコントラストの上に果てなく高く広がる空!というイメージは、やっぱりうちの辺りとはひと味もふた味も違うなあ〜という感じでありました。

 今回のアメリカ滞在における最後の長期旅行ということで、ちょっとはのんびりしてくるつもりでスケジュールを立てていた筈なのですが、なんのなんの。蓋を開けてみれば毎日そりゃもう忙しく、早朝からがんがん動きまくってはあちこち歩きまくって、夕刻には既にへろへろ。夜8時9時には就寝し、そして翌朝はまた4時起きして夜明けの1時間前には宿を飛び出すという生活でございました(でも時差が一時間あったのがせめてもの救い。体感的には5時起きくらいで済んでましたから) 。
 今回の最大の目的として、「野生動物を見る!」というものがあった関係上、どうしても早朝出発というのは外せなかったのですね。やはり夜明けの時間には動物ウォッチングのポイントへ着いてないと〜というのがありましたので。
 おかげさまで今回はバッファローを山ほど(一度は群れに車を囲まれて立ち往生した…/笑)、エルクは立派な角のオスからまだ斑点の残る子供連れのメスまで沢山、ムース(ヘラジカ)は残念ながらオスには出会えなかったものの、一頭ずつ行動していたものを2回と子連れで渡河するメスを一回見られたので満足。普通のシカもおりましたし、プロングホーンという山羊の一種も見たっけ。そしてコヨーテも三回ほどと、あと珍しいところで巣作り作業に励むビーバーが見られたのはすごくラッキーだったかな。
 バードウォッチャーではないので種類はよくわからないながら、あまり見たことのない鳥もわんさか見ましたね。それと、リスはあっちでもこっちでも沢山ちょろちょろしてましたわ。うちの辺りにいるような「こいつらウサギか…」というような大きさのふてぶてしいヤツではなく、シマリスなどのちっちゃいのばかりで可愛かったです♪
 一つだけ残念だったのは、やっぱり野生のハクトウワシには出会えなかったことかしら。野生のクマは…遠くにいるのを見るならともかく、やはり森でバッタリとかはしたくなかったので、見られなくてもどってことはなかったですが(笑)。(でも林間のトレイルを歩いていた時に、「すっごくアヤしい!」と思えるでっかいフンは見た……あれはやっぱし大動物のものだろう……しかも新しかったし。本体に出くわさなくてよかったわ、ぶるぶる)

 今日は温泉地区で間欠泉巡り、今日は滝の集中している地区で滝壺まで降りてはまた登り、今日は山と湖のトレイルを歩く…といった具合に、毎日平均3〜4時間は歩いてましたねー。普段ほとんど歩くことなどない生活ですので、1週間で2ヶ月分は歩いたろう!と本気で思います。
 今回はちゃんとトレッキング用の杖なども持って行ってましたので、山道を歩くのもかなり楽でした。登りの助けになることもですが、下りの時の支えとして、ほんとに重宝しましたです。平地でもリズムをとって歩けるので、杖があった方が格段に楽だったりもしますしね。
 やっぱり歩いていて一番気持ち良かったのは、グランドティトンで木立の間から湖を見ながら山道を歩いたトレイルだったかしら。空は青く高く、そこにくっきりと映えてそびえ立つ岩山を見ながら白樺と松の林の間を歩き、森の中の湖に流れ落ちる小さな滝の音を聞く…という、非常〜に美しくも爽やかな、よいトレイルだったのですが。
 ……でもね、その道って、馬で散策するツアーの道筋と重なってたりもするのね。
 油断してると、細い道のど真ん中にフレッシュな落とし物がぼたぼた落っこってたりしますので、足元厳重注意なキケントレイルでもあったのでした(^^;)

(8/28/01)





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