Life Goes On

 
 ★ パンダ退治

 怒濤の引越しからちょうど10日。片づけの方も、なんとか先が見えてきたという感じでしょうか。いえ、まだまだ家中にダンボールが転がり、いかにも「引越し中ー!」という雰囲気はいまだ濃いのですが。

 実は大庭家としての引越しは、回数だけは結構経験していたものの、国内引越しというのはこれが初めてだったのですね。これまでは、「これは国内トランクルーム行きでこっちはアメリカ行き」とか、「まずはトランクルームの荷物だけ受け取って、それを片付けつつ船便を待つ」というパターンばかりだったので、今回は何かと勝手が違いました。
 一番違ったのは梱包が妙にあっさりであったこと。割れ物なんかはそこそこちゃんとくるんでくれましたが、「えっ、こんなのそのまま持ってくの?」とか「ええ? 箱からこんなにはみだしたままでもいいの?」とか、結構アバウトな荷造りでちょっとびっくり。しかも箱には名前も通し番号も打たずにそのまま行くー?
 それまでの引越しでは一つ一つの箱に番号を打ち、保険をかける為に中身のおおよその金額をリストアップまでさせられてたんですけど。そりゃ勿論海外引越しとは違うのでしょうが、違い過ぎてちょと不安。うーんうーん、そういうもの? 今回大規模マンションの一斉入居で現地はごった返すこと必至なのに、こんなんでほんとに大丈夫なわけ??(ちなみにやっぱりよその部屋の荷物がうちに紛れ込んできたりもしていたし、いい加減な積み方をされてたスタンドの笠が壊れてもいた。ぷんぷん)
 ともあれダンナと二人、そこはかとない不安を抱えて見守る中、ピストン輸送でどんどん運び出される箱箱箱。──ええ、個数はやっぱりものすごーくあったみたいです。下手したら200近くまで行ってたかも。結局、トラック二台分ぎっちりがっちり詰まってたもんなあ。タンスも食器棚も食卓もローボードも処分して行ったっていうのに。うちってやっぱり荷物多いんだ〜と実感しましたです。道理でひと部屋ずっと荷物部屋として潰れてたわけだよ…(^^;)

 今回、引越し日そのものは16日だったんですが、なにせエレベーターの順番待ちが大変なので朝なるべく早めに着いておきたいという事情もあって、15日のうちに宵積みで大半の荷物を積み込み、翌朝布団と身の回りの品だけ積んで速攻現地へGO!という運びとなったのでした。
 そしてその16日当日。
 新居もたいして広いというわけでなし、一応覚悟はしていたものの、やっぱりどかどか運び込まれるパンダマークのダンボールにあれよあれよという間に席巻されて、どの部屋も文字どおり天井に届くまで完全にパンダ軍団に占拠されてしまいました。…いえ、正確には帰国してきた時の黒猫屋とかトランクルームに入れてたペリカン屋の箱とかもあったのですが、圧倒的にパンダの印象が強かったもので…。
 さすがに一歩も入れない状態になった書斎には、引越し屋さんも「これじゃ整理もできないですから、ちょっと廊下に出しましょうか」と、なんとか人間一人すり抜けられるだけのスペースは開けてくれたのですが。それでも倉庫もかくやの真っ暗状態であることには変わりはなく、最初に見たときには本気でくらっと目眩がしましたわ(^^;)
 で、引越し業者がさーっと波が引くように帰っていった後には、ボー然と取り残された大庭とダンナと、揃いも揃ってにまにまにまにま笑い続けくさる大量のパンダ軍団。

「…パンダ嫌いになりそう…」
「全くだ…」

 そんな会話を一言交わし、大庭とダンナはそれぞれカッター片手に、敢然と段ボールの山に闘いを挑んだのでありました。
 昨日詰めたばかりの箱をすぐに開けるというのも初体験で、こりゃー確かにあんまりきっちり梱包してたらかえってなんだか参っちゃうよなあと納得しつつ、黙々と中身を出してはダンボールを解体して畳むという作業の繰り返し。──しかし開けても開けても減らないんだこれが!(泣)

「ほんとにパンダ嫌いになりそうだな」
「…もうなってる…」

 ええ、逆恨みです。わかってるんです。わかってるんだけど小面憎いのよこの顔がー!
 くっそー、絶対退治してやる。今回こそは一箱残らず根絶してやる。
 頑張れ大庭ーっ、あと四分の一くらいだーーー!!!(><)

(3/26/03)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 2ショットへの長い道

 ここ数週間、掲示板でもさんざん騒ぎまくっておりましたが、夢のオスアンチューリップがついに揃って開花致しましたー!

 今から遡ること半年前、それは一通のメールから始まりました。
 オンオフ共に仲良くして頂いている園芸の守護聖しまちあきさんから、ある日「チューリップのアンジェとオスカー育ててみる気ありません?」との嬉しい嬉しいお申し出が!
 もちろん一も二もなく飛びつきたい…のは山々だったのですが、でもでも大庭は園芸は超初心者。貴重な『オスカー』を万が一にも途中でダメにでもしてしまったら〜と激しくためらい、でも結局はチューリップでオスアンをという夢の方が勝りまして、さんざん悩んだ末に「どうか分けて下さいー!」とお願いしたのでした。
 そうしてしまさんの懇切丁寧なご指導のもと、『オスカー』と『アンジェリケ』を一球ずつ鉢に植え付けまして、ついせっせと水をやりたくなる気持ちをぐぐっと抑えながら見守ること数ヶ月。冬の寒さもまだまだ厳しい1月16日に、ついにちみっと芽が出たのでありました。うあーん(嬉し泣き)
 おすかーくんったら芽のうちから頭の先がうっすら赤くて、その姿はすっきりスリムだし、淡い薄緑のあんじぇちゃんはぷっくりと丸みを帯びて愛らしい。その後の育ち方も「おおおー、いかにもおすかー君とあんじぇちゃんらしいわーっvv」と思えるカンジで大庭は大喜び♪ 小学生と幼稚園さんみたいな頃も、中学生と小学生みたいな頃も、ばっちり妄想を重ねて浮き浮きと見守ってきたのでした!
 やがてオスカー君がうっすらと色付いてスィートアンジェ年令になる頃には大庭の頭の中は楽しい妄想でぱんぱんに(笑)。それと共に、「どうしても綺麗に並んだツーショットの記念撮影をしたい!」という願望もいや増してきたのでありました。

 元々『オスカー』という品種はシーズン半ば、『アンジェリケ』はシーズンの後半に咲く品種であるということを聞いておりましたので、「アンジェが咲く頃に既にオスカーが終わっていたらどうしよう!! それってそれって炎のサクリア消失で先に聖地を去るってパターンか〜っ」と、胸をきゅうきゅう痛めておったのです。
 そんな中、4月1日ついに『オスカー』開花! でもでもアンジェはまだまだ青くて固いつぼみだ!!(><)
 オスカー様の開花後は、もうどきどきはらはら。毎朝毎朝アンジェのつぼみを覗き込んでは「昨日より丸くなったかな〜」「少し緩んできたかな〜〜」「ちょっと色が白っぽく抜けてきた?」「ひょっとして先の方が開いてきた??」「頑張れアンジェーーーーー!」と一人で大騒ぎ。いやほんとに心中相当穏やかではなかったですよ。それはもちろん当初から、まあ一週間くらいは遅れるかなあと思ってはいたのですが、でも7日が過ぎてもせいぜいほんの1センチかそこらしか開いていないアンジェちゃんに、随分心配したものです(^^;)
 それでもオスカー様に遅れること10日でなんとか開花。そして翌日には綺麗なピンクのお嬢ちゃんという風情となり、更に本日4月13日には、瑞々しくもあでやかに大きく開花してくれたのでした。ハレルヤー!

(1)芽が出てから一ヶ月ほど♪

(2)更にひと月。大分背が伸びて来ました。

(3)オスカーくんがほのかに色気づきました(笑)

(4)オスカー君開花です

(5)オスカー様素敵! でもアンジェはまだまだだー!(><)

(6)毎日ドキドキ☆

(7)アンジェなんとか開花です

(8)初々しい女王候補って感じでしょうか

 そんなこんなで、ようやく実現したこのツーショットv ああああ、待ったかいがあったわ!!(大喜び)
 ふふふふ。大庭の切なる願いが通じたかのように互いに寄り添うように咲いてくれちゃって、なんだかとっても幸せですvvv
 ああ〜いい春だわ〜〜〜〜〜(=^^=)


愛のオスアンツーショットvv

(4/13/03)




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 ★ 自分の場所

 最近雑記すらろくに書いてないわと自省し、ちょっと心を入れ替えようっとと決意を固めた大庭であるのですが。
 このところ、パソコンを立ち上げるのはいいけれど漫然とネットサーフィンで終わることが多く、せいぜい掲示板のレスやメールくらいでしか文章を書いていないなあという自覚はなんとなくありました。
 なんでかなあ〜と思いつつ、先ほどからテキストエディタを開いてぽーっと画面を眺めていたところ、しみじみと思い至りました。

 この椅子、マジでくつろげない…。

 今私は大抵食卓にノートパソを広げていろんな作業をしているのですが、この椅子って座面は狭いし背もたれはゴツゴツ固いし、それにちょっとばかり高いので長く座っていると腿が圧迫されてしんどいのですね。
 ネットをうろうろする時や、機械的に家計簿をつけたりする分には別にそれでもどうということはないんですが、私は文章を書こうとするとき、まずぼ〜っとくつろいだ姿勢で考えをまとめようとする傾向があるらしく、あまりにくつろげないこの椅子の上では文章に没頭して行くということ自体が難しいようだと、遅まきながらようやく気付いたのでありました。

 引越し前までの大庭は、座卓代わりのコタツ(布団だけかけたり外したりで年中出しっ放し)に座椅子というスタイルでくつろいでいましたし、アメリカにいた時には旦那と共用のデスクトップを使っていた為、パソコンデスクとそこそこ座り心地もいい椅子という環境であれこれ書き書きしてました。
 しかし今やパソコンデスクはなんとなくダンナの牙城だし、コタツと座椅子は引越しを機にえいやっと処分しちゃったしで、まずはどこか落ち着いて物書きができるスペースというものを確保せねばならないようです。むむう。
 食卓は広くて明るくていいんだけど、椅子がこれだし。ソファは座り心地はいいんだけど、パソコンを置いて作業するのにちょうどいいテーブルがない。「ラップトップ」とは言うけれど、実際に膝にパソコン載せて書き物をするのは、熱いし重いし長時間はしんどいぞ。ベッドでごろごろしながら〜というのは、逆にくつろぎ過ぎてこれもちょっと…(^^;)。
 うーん、こう考えてみると、「これだ」という場所がないなあ〜。

 私の場合、平日ダンナが出かけている間は家中どこでも自由に使えるし、一応は無線LANで家の中のどこにいてもネットにつなげられるので、そういう意味では自由度はすごく高い筈なんですが。
 逆に案外、「自分の場所」と言い切れるほどのスペースは今現在はないのだなと、ちょっと考え込んでしまった午後であったのでした。

(5/20/03)





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