Life Goes On

 
 ★ 指ぬきコレクション

 ご存知の方も多いでしょうが、西洋の指ぬきって日本のもののような指輪型ではなくて、小さなコップみたいなものを指先にちょいとはめて使う形になってます。そしてまた、そんな裁縫用の実用品とは別に、コレクターアイテムの一ジャンルとしても確固たる位置を占めていたりします。
 最近では日本でも集めてる人が増えだしたとか聞いたことがありますが、欧米女性の間では結構ポピュラーなコレクションらしいですね。ちゃちな観光土産から豪華アンティークものまで、素材も価値もさまざまな玉石混交でいろんなものがあるようです。

 実は私も、そんなシンブル(指ぬき)コレクター。最初のアメリカ赴任時にギフトショップの店頭で「へぇ〜」と思って以来、折に触れては買い集めるうち、いつか総数140を超える大コレクションとなっておりました。
専用飾り棚
ここには118個だけ。
 140あると言っても、ちゃちな安物からブランドものまで様々です。中にはちゃんと質のいい陶器に丁寧に手描きされたようなものもあるのですが(そういうのは一つ25ドルくらい)、ほとんどは2〜3ドルのお土産もの。表面にご当地名所や名物のイラストと地名が入っただけの、言わば「訪問記念品」ですね。
 とにかく大きさが手頃であるし、大概の観光地で手に入るというお手軽さから、旅行に行くと必ずその街の指ぬきを買ってました。当時、同じような目的でスプーンを集めてる人もいましたけど、スプーンって飾るとなると指ぬきの三倍くらい場所をとるんですよね…。正直、指ぬきにしといて良かったです(^^;)。
 そんなわけで一つ一つは安物なんですが、数があるので結構壮観ではあります。専用のシンブルラックを二つ使っても、収まりきらずに溢れてるし。
 数もさることながら、やっぱりそれぞれに旅行の際の思い出なんてものもくっついていますので、たまにあれこれ思い返しながら眺めてみるってのもなかなかいいもんだよね、なんて思ったりもするのでした。

リモージュ
「リモージュ」というだけで嬉しいらしい(笑)
 …と、そんな指ぬき集めも帰国してからはとんと御縁がなくなっていたのですが、この度久々に一つコレクションに追加がありました♪
 先週ダンナが珍しくベルギーへ出張した際、ちょいとあいた時間にモールのギフトショップを覗いて、ヨーロッパっぽい指ぬきを一つ買ってきてくれたのですわ。
 わーい指ぬきだーvと喜んで何気なく内側を眺めたら、そこには「Limoges FRANCE」の文字が…!
 おおおお、ダンナナイス! 何よりのお土産だわよこれー!(小躍り)
 ええ、今回フランスには行ってないということなんてカンケーないです。わーいリモージュだリモージュだ、嬉しい〜〜vvv しかもバラだし! こりゃもうオスアンだね、うきゃーvv(…バカです、すみません)

 いやー、相変わらずお手軽ですね〜(笑)

(2/9/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 白い花

 気付けばもう二月も下旬。晴れた日などには、陽光の色合いがちょっぴり濃くなってきたかしらと感じられるようにもなってきました。
 本式の春にはまだちょっと早いこの時期を、「光の春」と言うのだそうですね。こういう美しい日本語は大好きですv

 こういう時期にはやっぱり梅見でしょう♪ というわけで、今週末のお散歩は大阪城公園の梅林へと行って参りました。
 このところ暖かい日が続いていたのでもっと開いてるかなと思ってたのですが、土曜の時点では意外とまだまだこれからっていう感じでしたね。早咲きのものはもうすっかり満開なものもありましたが、全体の印象では三分〜五分咲きくらいの木が多めだったような気がします。お天気にもよるでしょうが、来週くらいが一番見ごろかなと感じました。
 さすがに千本を超える梅林というだけあって、紅梅白梅薄ピンクといろんな花がありましたが、私が特にいいなあと思ったのは緑蕚(りょくがく)という品種の白梅。名前の通りにガクが緑色で、白い花全体がほんのり緑がかって見えるのです。空へ向かってすんなり伸びた緑色の枝がまた美しく、まさしく私の好みにばっちりヒット。紅梅のような華やかさはないのですが、とても綺麗でみずみずしくて、見ていてなんだか幸せな花でした(=^^=)

 前にバラ園を歩いてる時とかにも思ったのですが、どうやら私は全般に「緑がかった白い花」というのが好きであるようです。地味な好みだなあ(笑)。
 ハナミズキも紅いのよりも白い方が断然好き。日本では紅いものの方が目につきがちな気がするのですが、その度にお腹の中で、白の方が爽やかでいいのになーと呟いてたりします。もっとも、自分で庭を持っていない身分では、人様のお宅やら公園やらに植わってるのを有り難く見せて頂いてるわけですし、何を言えるというものでもないのですが(^^;)。
 でもやっぱり、立派な白いハナミズキを植えておられるお宅を見ると、おおっv と思って嬉しくなってしまいます。
 あと、大好きなのがPear tree。どうも日本の梨とはちょっと違うようなのですが、昔テネシーで借りてたアパートの前に大きなナシの木がありまして、それがすごく綺麗で惚れ込んでました。(ちなみに実がなっていた気配は無し。なので、主に花を愛でる品種であったのかも。)
 秋にものすごく鮮やかに紅葉してばっさり葉が落ちてしまい、春先に一気に若葉が伸びたと思うと小さな白い花がばーっと一斉に咲くのですが、鮮やかな若緑色の中に白い花がびっしりと咲き誇るそのさまが、めちゃめちゃ綺麗で大好きだったのですよ。…あの木、こっちであまり見ないなあ。ちょっぴり残念な気がします。

 何はともあれ、これで「緑蕚梅」というのは覚えましたので、今後胸を張って「好きな花」のひとつとして挙げて行けますわ。うふ。

(2/23/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 焼き鯖鮨

 最近、TVとかでちょろちょろと、「空弁(そらべん)」人気が取り上げられるようになってきてますね。
 要するに駅ではなく空港で売ってる弁当の総称らしいですが、そのブームの火付け役になったのが、口コミで広がったという「焼き鯖鮨」なんだそうです。
 私も昨秋の帰省で珍しく飛行機を使った時、たまたま羽田でその焼き鯖鮨を食しまして、あまりの旨さに感激して即刻もう一本土産用に買い込みました。そんでもって帰宅してからダンナに「ああこれ! 最近人気らしいんだけどオレが乗るような時間にはもうなくてさーー!」と言われまして、さもありなんと思いきり納得したものです。
 脂が乗ってるのにさっぱりもしてて、ほんとにおいしいんですよーv 元々鯖鮨は結構好きでよく食べてたのですが、この焼き鯖鮨ってばその上を行くかも!と本気で思います。世間にはまだまだ私の知らない旨いものがあるのだなあ…(うっとりv)
 ちなみにこの焼き鯖鮨、飛行機利用者がお土産にとばんばん買い込むのはもちろん、飛行機に乗る用事がない人までわざわざ空港まで買いにくる人気ぶりなんだそうです(笑)。

「空港でしか買えない!」というのがまた人気のキモとなってるらしいですが、そのうちぜーったいデパ地下とかでも売るよねこれは。ブームのきっかけとなったこの鮨はJAL系の売店でしか扱ってないそうですが、福井には他にもいっぱい焼き鯖鮨のお店はあるみたいだしーv
 実際、先々週くらいだったかに近所のデパートで「福井の物産と観光展」をやってた時にも、3〜4店が普通の鯖鮨に加えて焼き鯖鮨を出品してましたもん。そこで買って食べた『丸海』の焼さば鮨は、空港で食べたのより更に旨かったです。空弁の方のは鯖の下に紅ショウガとシイタケ煮をはさんであったんだけど、丸海のにはショウガと大葉が入ってて、そっちの方が私の好みだったのvv
 ああいうのが普通にデパ地下で買えるようになったら、ものすごーく幸せなんだけどなーっ。…うう、また食べたくなってきた…。

 ああ本当に、世間にはおいしいものがいっぱいだぁ。ほわわ〜ん。

(2/24/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 物産展の愉しみ

 都心に住んで良かったことの一つに、周りにデパートがたくさんあるということがあります。
 どちらかと言うとあまりファッションにはキョーミのない大庭の狙い目は、当然デパ地下と時々やってる「物産展」。いわゆる「全国各地のうまいもん市」であります。世間には私のような者も多いのか、大抵月に1〜2度は、どこかのデパートでなんらかの物産展が開催されているような気がしますね。
 うちから一番近いM屋だけでも、やれ北海道だ九州だ、四国だ福井だみちのくだとほぼ毎月何かしらやってるみたいです。

 やっぱり狙い目はフェアが始まった当日か翌日くらいの平日午前中ですねー。経験上、ほとんどのお店がばんばん張り切って試食品を手渡ししてきてくれますから(笑)。土日は人が多い分、試食品の皿がカラになってることも多いので、あんまり食べられなくてなんだか楽しみ半減です。要は普段見ない珍しいものを食してみるのが楽しみで行ってるのですから、やはりここはがっちり味見をして回らねば!
 で、ぐるぐるっと一通り味見をして回ってから、2〜3の目ぼしい店にもう一度立ち寄って買い物をするのですが、そこで一応自分で決めてる限度額はほぼ三千円。お楽しみ抽選会のガラガラを一回回せるくらい買ったらそこで打ち止めということにしています。
 だって毎回食べたいもの全部買ってくわけには行かないもんね。財布にも胃袋にも冷蔵庫の容量にも限度ってもんがあるし。(大庭家の冷凍庫は大概常に満員である。いかんなー)
 だから、「はーーい、こんなに沢山入っててなんと二千円二千円!!」なんていう威勢のいいブースは、どんなに旨そうなものを扱ってても無念の素通りです。多少割高になってもいいから少量ずつで売って欲しいのよ私はー。正直、同じ物の個数を増やしてハイお買得ですよvっていうのより、いろんなものを少しずつ試せるパックにしてもらった方が嬉しいし、欲を言うならワンコインくらいで色んな店の物が買いたいのでした。
 そんなわけで、「あれとこれと、あとさっきのあれだけ買って行こう!」と、毎回大層真剣に物産展巡りをしている大庭なのであります。
 最近ダンナの仕事が忙しくてなかなか旅行にも出かけられないし、こうして近所でお手軽に、ささやかーなお土産気分を楽しんでいるのでした。ははは。

 さーて、次は来月の北海道うまいもん市かなっ♪
 楽しみ楽しみv

(2/25/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ まっくろけ!

 都心に住んでイヤンなことの筆頭は、やっぱり騒音とこのキチャナイ粉塵ですかね。うちは近くに阪神高速が通っていて、しかもこれが日中たいてい渋滞しておりますので、やっぱりこれはいわゆる「自動車排出の浮遊粒子状物質」なる代物であろうと思ってるのですが。以前ディーゼル規制導入に当たり、東京都知事がペットボトルに入れて振り回していたアレです。
 引っ越したての昨春には「黄砂かなー?」と思ってもいたのですが、年間通じていつでも降り積もっているので、やはり主にディーゼルエンジンから出るケムケムのせいに違いないと踏んでます。くそう、早く大阪でももっとキリキリ規制を強化してくれ! こんなん吸ってると思うとめちゃめちゃイヤだ〜〜〜。

 いやほんと、ベランダの手すりも網戸も窓も、拭いても拭いてもいつでも真っ黒なんでございますよ。うええ。
 手すりを拭いた雑巾のすさまじい黒さを見ると、ホントにこんなとこで洗濯もの干してていいんかいと思わないでもないのですが、根がいい加減な私は「別に赤ちゃんがいるわけでなし、まあいっかー」と普通に干して、一応取り込む前にちょっとだけバサバサして入れてます。手すりはダンナにバレやすいので(何せちょっとさわると手の跡がつく)、三日に一度は拭いてますが、窓は「レースカーテン引いてりゃわかんないわかんない!」とばっくれて、月に一回拭けば多い方といったていたらく。ダメじゃん…。
 それでもさすがに大雨の後には窓拭きせざるを得ないですがね。普段はまんべんなくうっすら付着していた埃が水滴の形にべたべたと固まった様子はいかにもキタナくて、さすがの私もこりゃまずいと思うので。(^^;)
 そこまで溜めずに普段から綺麗にしてればいいのに。──なーんて、そんなことができるような満点主婦には程遠いのよ私は!(いばるな)
 ま、それでも最近は窓拭き専用ワイパーを買い込んだので、多少は楽になりましたけどね。なにせ北東向きの難をカバーするためにやたら大きな窓が多いので、全部拭くのは重労働なのですわ。窓拭き&水切りがほとんど立ったままでさくさくできるワイパー(ビル清掃の人が使ってるようなのの家庭版)を買ってからは、以前よりは難行苦行ではなくなりました。でもやっぱり、掃除後バケツに溜まった水の黒さはものすごーくイヤンな感じです。うう。

 だいぶ慣れたけれども水はまずいし(これは大阪全般しょーがないケド)、空気はコレだし、都会の便利さの裏側にはそれ相応のマイナス面も確かにあるのでありました。

(2/26/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 春近し

 今月に入ってから急に余寒が厳しくなりましたが、でもやっぱり春はどんどん近付いてきていますね。その証拠に、日の出の時間はずっと早くなり、その位置もどんどん北寄りに動いてます。
 やっぱり東向きのうちというのは、こういう季節の変化は思いきり実感できますねー。初日の出を拝んだ時から比べると、既に山一つ分は左に寄ってきてますもん。時間も早くなったおかげで、朝食を摂ってる最中にちょうど太陽がまっすぐ目に入ってきて眩しいったら!(笑)
 そんな中、昨日は玄関先に飾っていたミニミニひな人形を片付け、それと入れ替えにイースターの飾り付けをいたしました。
 今年の復活祭はやや遅めの4月11日なので本当はちょっと早いのですが、飾ると一気に華やいで春めいた気分になるからと、勢いで出してきてしまいました。

 ピンクのかごに、花模様の薄紙を一面に貼付けた卵(当然中身はカラ)をいっぱいに盛り、その隣にペパーミントブルーの服を来たうさぎのぬいぐるみを置いて、それからハナミズキをかたどったミニツリーに卵やひよこやうさぎのミニオーナメントをびっしり吊り下げて飾り棚に置きます。壁にはやっぱりパステルカラーの布で自作したパフリース。トイレの中にも小さなかごを置いて、中にポプリを詰めて色とりどりの布を貼った卵を飾り、居間のテレビの上にも、正月以来のサルと交代でウサギのぬいぐるみに鎮座してもらいます。
 これがうちのイースター。クリスマスほど大々的ではありませんが、それなりに家中をピンクとミントブルーとパステルグリーンとイエローで飾り立て、春だ春だという気分を盛り上げます。こういう楽しみを覚えたことも、アメリカ暮らしで「よかったこと」の一つかな。
 これらの飾りものの大半は、最初に渡米して間もない三月に買いまくったものです。まだ全然英語もおぼつかなく、アメリカ人の前に立つだけで強ばった笑いにひくひくしてしまうような本当の初心者の頃に、先輩の駐在奥様に連れて行ってもらったクラフト展で、半分わけもわからないままその場の勢いでどんどん買い込んだのでした。そして卵とリースは手作り品。やっぱり先輩奥様たちとの集まりで「一緒に作りましょうよ」と誘ってもらって作ったものですね。
 なにもかも、なにかとおぼつかないながらに手探りで異国暮しを始めた頃の思い出が詰まっている感じで、なんだかとっても懐かしいです。まだ引っ越したてでがらんと殺風景だったアパートを、そうしてせっせと春色に飾り立てたことから、私のアメリカ生活は始まったのでした。

 そんなイメージとも相まって、やっぱり春はリセットスタートな気分になりますね。新学年とか新学期とか、そういうことからはきっぱりすっぱり離れて久しい私ですが、こうしてイースターの飾りつけをすると、やっぱり「春だ! 新しい季節のスタートだ!」って気持ちになるのでした。

(3/5/04)





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