Life Goes On

 
 ★ 季節は巡る

 水ぬるみ、桜は満開。そして光刺激による強制早起きのシーズンがやって参りました。
 ここ二か月ほど、じわじわじわじわ日の出位置が北東方向へと動き、明るくなるのもどんどこ早くなってきてるなあとは思っていたのですが、四月の声を聞くとほぼ同時に、天気のよい日は6時前にぽっかり目覚めるようになりました。うむむむ!
 綺麗に晴れ上がった土曜の起床は5時50分。一転雨降りとなった日曜朝の目覚めは7時半。そして再びからりと晴れた今朝は、やっぱり5時50分だったのでした。あからさまですねえー(^^;)
 目覚まし時計に叩き起こされるよりも、ずっと自然に目が開くんだからいいのですけど、でもでもまだあと30分は寝てられるのにぃ!
 ──って、確か去年も同じこと叫んでいたような。今後もこれが春の恒例となってゆくのでしょうか(笑)。

 ともあれ、早起きしちゃったからには有効に使わなくちゃね。というわけで、土曜はのんびり朝食を摂ってから、ゆったりお散歩気分で大阪城公園まで行って参りました。
 川沿いの公園の桜並木を楽しみながらそぞろ歩き、ほんとにのんびりペースで大阪城へ。ちょうど西の丸庭園(朝九時開門で有料。花見の名所として有名。特に大阪城天守閣を見上げながら桜を愛でられる一角は、場所取り合戦の熾烈さでも知られている…らしい)の開門時間直後くらいにお城に着いたので、ブルーシートを抱えて猛ダッシュをかける背広姿のにーちゃん達を上から眺めつつ、「あ〜土曜の朝っぱらから、若手社員は大変じゃのう〜〜」などと思ってました。
春の大阪城
西の丸庭園から見た天守閣
 うちもせっかく早く起きたのだから、お弁当のひとつも作ってお花見ピクニックとしゃれ込んでもよかったのですが、今年はなんとなくまあいっかあと日和っちゃった。結局、天守閣に登ってみてから軽く庭園を散策して、家族連れがそろそろ弁当片手に詰め掛ける十時半頃には公園を後にしたのでした。
 でも桜はほんとに満開!って感じできれいでしたよう〜。携帯カメラでは、光の具合もあってこの程度にしか写りませんでしたが、実際はものすごーく見事でございました。うららかな陽気とも相まって、いいお花見ができたと思います。

 でもやっぱり、花の下でお弁当を食べるっていうのもいいナー(=^^=)
 近所の公園では、川沿いの樹はまだ7分咲きって感じでもあったし、次の週末でもギリギリ間に合うかも。コンビニ弁当でもいいから公園でいただいてみようかしら♪
 …早起きさせられてもいいから、お天気になってくれるといいなっv(現金だなあ/笑)

(4/5/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 想い出アルバム

 大庭家は、割とたくさん写真を残すタイプのうちです。特にアメリカ生活の8年分は、よく旅行をしたこともあってどかどか撮りまくってたので大変。6cm厚さのアルバム18冊がずらーっと並んでいるので、場所を取るったらありません。
 結婚式スナップばかりの一冊を含めても、日本での6年分が2cm厚さのフエルアルバム4冊ほどで済んでいることを考えると、やっぱりその差は歴然としてますね。アメリカの一般的なプリントサイズがバカでかくて1ページにつき2〜3枚くらいしか貼れないというのも大きな要因ではあるのですが、それでもやっぱり、撮りも撮ったり貼りも貼ったりという感慨はあります。
 それに加えて、概ね半数ほどの写真には、一々感想コメントや状況説明等を書いたメモを横につけているもので、アルバム作成自体が結構な手間であるのでした。

 やはり渡米当初は「うわー異国だ!」という物珍しさや勢いがありましたし、まだネットもメールもなく海外通販などもほとんどないに等しい頃のことですから、私もとにかく暇だったし。そんなこんなで、写真と一緒にチケットの半券とかちょっとした薄めの小物なんかを貼り込んだり、撮影しそこねたとか禁止されてたとかで写真の残っていない部分も簡単な文章コメントで合間を埋めたりして、できるだけその時の気分まで残せるような凝ったアルバムを作ることに燃えてた時期があったわけです。
 一見何を撮ったんだかわけわからんというような写真でも、「ココに小さく動物が」と書き込んで矢印をつけておけば、何年経っても大丈夫。レストランにカメラを持っていっていなくても、前後の写真のあたりに「この日はロブスターを食べました」とか書いておけば、「おおあれは豪華で旨かった!」と、案外スッと記憶が蘇るってもんよ。──と、基本的にそういうコンセプトでちまちま作り込んでました。
 そしたらそれがやたらにダンナに受けてしまい、次も次もとリクエストされては応えているうちに、いつの間にか「うちのアルバムはそういうもの」ということになっちゃって。そうなると、内心どんなにメンドーであっても、今さら単純な写真の羅列だけというのに戻ることはできなくなってしまったのでした(笑)。 
 しかしそういう凝った作りゆえ、作成には時間がかかるのよ。日々の雑事に追われるうちについつい溜め込み、億劫になっては更に写真が溜まって行って──という連鎖が起きるのは必然…だと思うんだけど、どうだろう(^^;)
 まあ、自分でも後から見て楽しい方がいいよねという気持ちは確かにありますので、頑張って作る気はちゃんとあるんですよ。実際、たまにふっと思い立つと半年分くらいは一気にがーっと作ったりもしますしね。ただその波がなかなか来ないっていうだけで。
 そして昨日、大変久方ぶりに、その波がいきなりどーんと訪れたのでした。

 いやあ、振り返ってみたらば随分長いことさぼってましたよ、今回は。なにせ二年半前の帰国直前の秋くらいからずーっと溜め込んでましたから。うんうん記憶を絞りまくってはなんとかぽつぽつ蘇ってきたものをせっせと書き留めながら、さすがにこんなに溜めてはイカンなーと反省いたしましたわ。
 そんな中、何気なくこのサイトに書いていた小さなあれこれが役立つ役立つ(笑)。いやーやっぱり雑記は書いとくもんだなあ。日常のくだらないたわ言を書き連ねた掲示板のログも、残しておいて損はないもんだ。と、しみじみ思いましたよ。ほっほっほ。
 案外、小さなくだらないことの方が後から見るとより懐かしいものですね。写真と写真の間を埋めるこの無駄コメントも、時間が経つほど貴重なものになるものなのかも知れないなあ、なんてことを思ったりもしているのでした。

 ダンナからも、「オレの老後の楽しみなんだから、頑張って作っといてね」と激励されてしまいましたし、やっぱりちょっと頑張ってこのアルバム作成を続けていこうと思います。
 とりあえずは、残りあと一年半分だ! がんばれ大庭ー!!

(4/19/04)




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 ★ バラフルコース♪

 オフィス街の中のバラ園として、大阪では結構有名な中之島バラ園の一角に、小さな小さなカフェがあります。そのカフェで「バラ懐石」なるものが食べられるらしいと初めて知ったのは、春の気配もまだまだ浅い2月下旬。たまたま夕方のローカル情報番組を見ていたときのことでありました。
 全ての料理に食用バラを用いた、バラフルコース! しかもちゃんと料亭で修行を積んだ板前さんが作る懐石料理ですと?
 こりゃもう試してみないわけにはいかないわよね!! と一気に盛り上がったのですが、いかんせんそのタイミングでは公園中のバラは春に備えて丸ボーズ。どうせならやはりバラ満開の頃でないとねvというわけで、5月にはきっと予約を入れて食べにいくわと気合が入ったわけであります。

バラ園はすっかり花盛りv
 そして待ちに待ったバラの季節。バラをこよなく愛するオスアン友達Sさんと連れ立って、浮き浮きわくわくバラ園へと足を運んだのでしたvv
 当日の大阪は朝から雨模様で、ちょっとバラを見るには残念なお天気になっちゃったかな〜と思っていたのですが、朝のうち南港方面(要するにインテのシティ/爆)へ行っておりました間に折よく雨も上がってくれまして、ちょうど雨上がりの爽やかな芳香にうっとりしながら満開のバラを見ることが叶いました。ラッキー♪
 予約は2時からだったので(三週間前に予約したのに、「もう昼どきはいっぱいで2時からしか…」と言われてしまったの)、インテから引き上げてきたあとうちの共用施設で30分だけオスアンDVD鑑賞会をやってからお店に行く、という感じで丁度良かったです。直前まで、スクリーンいっぱいに広がるステキオスカーさまにきゃーきゃー騒ぎまくり、「こんなにオスアンでシアワセーーー!」とすっかり盛り上がった気分のまま、バラ懐石へと突入したわけであります。

 お店は3〜4グループも入れば満員というくらいの小さいところなのですが、ちょうど公園を見渡せる窓際の一番いい席だったのがまたラッキーv
 ゆっくり少しずつお料理が出てくる懐石ですので、ゆうに2時間半以上、溢れんばかりに咲き誇るバラを眺めながら優雅なお食事を楽しむことができました(=^^=)。
 今回の献立は、下表の通りです♪
バラ懐石・五月の御献立
突き出し
<突き出し>

ばら香味酢水雲&柏餅見立て。添えばら一輪
吸い物
<吸い物>

ばら香りフカヒレスープ。浮かしばら一輪
お造り
<お造り>

鯛・貝柱・鮪・ばら一輪をばら醤油で
炊き合わせ
<炊き合わせ>

鯛の子・蕗・蛸の旨煮に飾り花弁
ばら豆腐
<ばら豆腐>

花弁を散らした豆乳ににがりを加えて豆腐に
油物
<油物>

空豆・魚団子・挽肉・ばら一輪の唐揚げ
合い肴
<合い肴>

ばら香味の魚の兜煮に散らしばら
ばら香りご飯
<ばら香りご飯>

ばら・三ツ葉・錦糸の微塵入りご飯
デザート
<デザート>

ばらゼリー寄せ
 

 ──とまあ、本当に隅から隅までバラ尽くし! そしてどれも本当においしゅうございました…vvv
 実を言うと最初は、「バラ料理ね〜〜〜、まあキレイはキレイだろうけど、味はどんなもんなのかちょっと疑問よね」とかなんとかこっそり思っていたのですよね。以前別のバラ園で『バラアイスクリーム』というのを食べてみた際に、モロにフランス香水の味がしていて今イチおいしくはなかったという経験をしておりましたもので(^^;)。ですから今回も、「まあ味は二の次として、雰囲気だけあればいいかな」くらいの気持ちで臨んでいたのでした。
 ところがどっこい、なんのなんの! いやもうほんとにごめんなさいなくらい、ちゃんとおいしいステキお料理でございましたわ!
 バラらしい芳香が強く感じられたのは、最後のゼリー寄せくらいだったでしょうか。あとはバラを口にしたときにほのかに感じられるくらいで、邪魔にはならずそれでいてしっかりと存在感はある、という程度でした。そのバランスがとても良くて、好感が持てましたね。ゼリー寄せの香りも、他のものよりは強かったものの、ちゃんと爽やかに活かされているという感じで、全然化粧品を食べてるような妙な感覚はなかったです。
 火が通ると少し苦味が出るのか、スープの浮かしばらとかばら豆腐とかはちょっとオトナな苦味の感じられる味でしたが、でもそれもまた全体の中のアクセントになっていて、それなりに良かったです。
 一番感激したのはお造りでした。写真の左隅にちょこっと入ってますが、きれいなピンクのばら醤油で頂くようになってたんですよ〜〜。多分白醤油にバラエッセンスとかが入っているのだと思いますが、これが鯛や貝柱にとーってもよく合っていて、素晴らしくおいしかったです。付け合わせのバラももちろん食べられるので、花びらを1〜2枚お刺身と一緒に巻き込んでばら醤油につけて食べると、口の中にふわぁっといい香りが広がって、これまで知らなかった味だわーっていう感動がありました!
 感動と言えば、ばら豆腐もちょっと驚きましたわ。献立の中に書いてあるのを見て、なんとなく「ざる豆腐みたいな冷たいものに花びらでも散らしてあるのかな…」とか思っていたのですが、出て来たのは一人鍋。目の前で花びら入りの豆乳を温めて、その場で自分で作るんですよ〜。そういうのも初めてだったのでびっくりでした。

 いやはや、本当に参りました! バラをこんなにおいしく食べさせて頂けて、ありがとうございましたという気持ちでいっぱいです。
 一日中オスアンラブーv オスカーさまステキーvv と語りまくり、満開のバラの芳香に酔い、おいしいバラ料理を満喫するという、大変に充実した幸せな一日でございました。Sさん、つき合って下さってどうもありがとうv 本当に楽しかったです!!

(ちなみに、バラ懐石は2日前までに要予約。お店のページはこちらでーす。)

(5/11/04)





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