大庭家は、割とたくさん写真を残すタイプのうちです。特にアメリカ生活の8年分は、よく旅行をしたこともあってどかどか撮りまくってたので大変。6cm厚さのアルバム18冊がずらーっと並んでいるので、場所を取るったらありません。
結婚式スナップばかりの一冊を含めても、日本での6年分が2cm厚さのフエルアルバム4冊ほどで済んでいることを考えると、やっぱりその差は歴然としてますね。アメリカの一般的なプリントサイズがバカでかくて1ページにつき2〜3枚くらいしか貼れないというのも大きな要因ではあるのですが、それでもやっぱり、撮りも撮ったり貼りも貼ったりという感慨はあります。
それに加えて、概ね半数ほどの写真には、一々感想コメントや状況説明等を書いたメモを横につけているもので、アルバム作成自体が結構な手間であるのでした。 やはり渡米当初は「うわー異国だ!」という物珍しさや勢いがありましたし、まだネットもメールもなく海外通販などもほとんどないに等しい頃のことですから、私もとにかく暇だったし。そんなこんなで、写真と一緒にチケットの半券とかちょっとした薄めの小物なんかを貼り込んだり、撮影しそこねたとか禁止されてたとかで写真の残っていない部分も簡単な文章コメントで合間を埋めたりして、できるだけその時の気分まで残せるような凝ったアルバムを作ることに燃えてた時期があったわけです。
一見何を撮ったんだかわけわからんというような写真でも、「ココに小さく動物が」と書き込んで矢印をつけておけば、何年経っても大丈夫。レストランにカメラを持っていっていなくても、前後の写真のあたりに「この日はロブスターを食べました」とか書いておけば、「おおあれは豪華で旨かった!」と、案外スッと記憶が蘇るってもんよ。──と、基本的にそういうコンセプトでちまちま作り込んでました。
そしたらそれがやたらにダンナに受けてしまい、次も次もとリクエストされては応えているうちに、いつの間にか「うちのアルバムはそういうもの」ということになっちゃって。そうなると、内心どんなにメンドーであっても、今さら単純な写真の羅列だけというのに戻ることはできなくなってしまったのでした(笑)。
しかしそういう凝った作りゆえ、作成には時間がかかるのよ。日々の雑事に追われるうちについつい溜め込み、億劫になっては更に写真が溜まって行って──という連鎖が起きるのは必然…だと思うんだけど、どうだろう(^^;)
まあ、自分でも後から見て楽しい方がいいよねという気持ちは確かにありますので、頑張って作る気はちゃんとあるんですよ。実際、たまにふっと思い立つと半年分くらいは一気にがーっと作ったりもしますしね。ただその波がなかなか来ないっていうだけで。
そして昨日、大変久方ぶりに、その波がいきなりどーんと訪れたのでした。
いやあ、振り返ってみたらば随分長いことさぼってましたよ、今回は。なにせ二年半前の帰国直前の秋くらいからずーっと溜め込んでましたから。うんうん記憶を絞りまくってはなんとかぽつぽつ蘇ってきたものをせっせと書き留めながら、さすがにこんなに溜めてはイカンなーと反省いたしましたわ。
そんな中、何気なくこのサイトに書いていた小さなあれこれが役立つ役立つ(笑)。いやーやっぱり雑記は書いとくもんだなあ。日常のくだらないたわ言を書き連ねた掲示板のログも、残しておいて損はないもんだ。と、しみじみ思いましたよ。ほっほっほ。
案外、小さなくだらないことの方が後から見るとより懐かしいものですね。写真と写真の間を埋めるこの無駄コメントも、時間が経つほど貴重なものになるものなのかも知れないなあ、なんてことを思ったりもしているのでした。
ダンナからも、「オレの老後の楽しみなんだから、頑張って作っといてね」と激励されてしまいましたし、やっぱりちょっと頑張ってこのアルバム作成を続けていこうと思います。
とりあえずは、残りあと一年半分だ! がんばれ大庭ー!!
(4/19/04)