Life Goes On

 
 ★ 浴衣デビウ

 大庭は現在、大阪天満のほど近く、天神祭のお膝元に住んでます。
 昨年は、引っ越し荷物がようやく片付いたかなという頃合いだったこともあり、特に「浴衣でお祭り!」という気にはならなかったのですが、今年は浴衣くらいちょっと着てみたいよねという気持ちがわき上がってきているのでした。
 一応私、浴衣を二枚持っているだけ持ってはいるのです。昔祖母が縫ってくれたものが一枚と、義母が買ってくれたものが一枚。帯も着付け小物も一通りは揃っているし、あとは着るだけ〜という状態のまま何年もそんなチャンスはなく(アメリカで着たらきっとウケたのでしょうが、ひとりで浴衣で運転して出かけるてのもちょーっと無理が…^^;)、ついにこんな年まで来てしまいました。

 さて。金魚みたいなこども浴衣を除けば初めて、本気で浴衣を着る気になった──まではいいのですが、はてさてこれってどうやって着ればよいものやら。前に義母にもらっていた着付けの本を見ても、どうにもこうにもなんじゃらほい〜という状態で、こんなん一人じゃとてもムリかもーと気が遠くなるばかり。
 しかしそこで「じゃあ着付け教室に行ってみようかなっ」と思うには、大庭はあまりにも根がケチにできておるのですな。ええ、金を出すのは最後の手段。その前に当たれるものには全部当たっておかなければー。
 …てなわけで「ゆかた 着付け」で検索かけてみたら、まあ山ほどヒットするする(笑)。その中でも超わかりやすく単純化したアニメで細かな解説がされているサイトを参考にしながら、文字通り大汗かきかき練習してみました。 いやー本気で汗びっしょりになりましたが、なんとか一人で着れましたわ。あと何回かきっちり練習を積めば、近所への短時間のおでかけに耐えるくらいの着付けはできるようになるのではないかと思います。よしよし。

 着付けの問題をクリアしたところで、次の大問題は下駄。
 浴衣と一緒に義母にもらっていた下駄があるにはあるんですが、これがめちゃめちゃキツくて小さかったのですよ。まーニンともカンとも、足は全然はいんないわ鼻緒は固くて涙が出るわ。しかも踵はおろか足指もどーんとはみ出すくらいに細身でちっちゃいの。いくら短時間とはいえ、5分と足がもちそうにないようなこんな下駄ではさすがにまずいだろうと思いまして、先ほど買い物のついでにゲタ探しに行って参りました。
 幸い昔ながらの商店街とあって、履物屋さんもすぐそこにあるのでこういう時は便利です。──で、手っ取り早くお店の人に「和装初心者なんですが、どんなの選べばいいんでしょ?」と尋ねてみたところ、大層鼻緒の柔らかい桐の下駄を勧めてもらいました。
 いわゆる二の字二の字な歯のあるタイプではなくて、すごく普通のサンダルっぽい形で踵も安定しているし、底がゴム貼りしてあってなんとなく安心。ただでさえ着物で歩くのに慣れてないのに、足下がおぼつかないのはやっぱりちょっと不安ですからね〜。それに鼻緒もすごく太くて柔らかくて、ほとんどキルトみたいな感触なの。
 おお、これならあまり足も痛くならなさそうv お値段もお手ごろ(税込1200円なら充分安いとみた)だったので、さくっと決めて即購入して参りました。──そして今、足を鼻緒の存在に慣らすために、部屋の中で突っかけて練習しています(笑)。

 さ、あとはヘアメイクの練習と、それからどっかで巾着をゲットしてこなければ。(近所にふらっと出るだけなので、別にいらないっちゃいらないのですが…)
 元々私はムネのないことにかけては大いに自信がありますので(とほほ)、腰周りだけちょっと補正したら和服は結構似合うはずなのですよねー。何でもない日に着物を着るのはなかなか勇気がいりますが、浴衣初心者仲間なお嬢ちゃんたちが街中に溢れるような夏祭りの夜なら、こそっと紛れ込むこともできるんではないかと…(笑)

 そんなこんなで準備は着々。
 来週末の天神祭では、遅咲きの(ほんとに遅い^^;)浴衣デビューを飾りたいと思います!

(7/16/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 鉄の音色

 先週末に、大阪城公園で開催されていたお祭りに行って来ました。
 明治〜大正くらいの町並みを再現したという「百年城下町」というイベントが、なかなか風情があってよかったです。普通のお祭り屋台とは少し趣の違う、ちょっと変わったおいしいものもいっぱいあって嬉しかったですし。(これ重要v)
 さて、その町並みの中に、南部鉄器のお店がひとつ出てまして、夏のイベントらしく風鈴もいっぱい売っていたのですね。
 私の「風鈴」のイメージって、南部鉄のあのつぅんと澄みきった音色なんです。ガラスの風鈴も見た目涼しげでよいのですが、好みよりも少し「コロコロ」に近い音色が含まれているようなイメージがあって、チリンとすっきり高い南部鉄の響きの方が、なんだか余韻もあって好きなのです。これはやっぱり、小さい頃に家にあった風鈴が南部鉄のものだったから、というのが大きいのでしょう。
 ともあれ、うちが風鈴買うなら南部風鈴かなあと思っていたことでもあり、お祭り気分も手伝って、ひとつ買って行こうかということになったのでした。

 形も音色もいろんなタイプがあった中で、ああでもないこうでもないと長いこと迷った末にうちが選んだのは、一つずつ音色の違う黒い三連の風鈴。同タイプで青竹を模した淡緑のものもあったのですが、でもやっぱり南部鉄なら黒だよねえ?と結論し、軒に下がっていたそれを買い求めたのであります。
 ちょうどご主人がそれを軒から下して、箱を探してうろうろしていた折に、店に他のお客さんがやってきました。やっぱりうちと同じように「いい音ね〜v」と嬉しげで、やっぱり三連風鈴を気に入った様子であったのですが、さっき軒から下ろした黒い風鈴をご主人が手にした際に、「まあ、こっちの方が柔らかい音色でステキ♪ 見た感じもいいし、こっちの方がよさそうねv」と、連れの人たちと一緒に盛り上がってる様子。ご主人がぼそぼそ小声で「これが最後のひとつで…」と言いつつ箱詰めしているのを、なんだか妙にはしゃいだ風情で見ているなぁ?とは思ってたのですが。
 箱詰めしてビニール袋に入れたその風鈴を、当然私に手渡すご主人を見て、その方「えっ…。うちのじゃないの……」と、明らかにがっかり落胆されてしまったのでした。──うひゃーすみませーん、ほんとにタッチの差でそれうちが買っちゃってたんですよう〜〜。
 確かにあのご主人のはっきりしない喋りでは、ご自分と商談成立で箱詰めにかかってくれたと誤解されても無理はないようなタイミングで事が進んでいたのですが、あまりに声のトーンががっくり下がってしまったあたり、ちょっぴりお気の毒でしたがな。
 でもごめんなさい。内心やっぱり、「うわ、危なかった! ラッキー!!」とか思ってしまったですよ。えへへ。
 人間というのはしょーもないもので、こういうタイミングでゲットできた側は、自分が気に入ってた以上にいい物を買えたみたいな気分になっちゃって、お得感も倍増ってなもんなのですね。この一幕があったおかげで、今手元にあるこの風鈴の音色が非常に価値あるもののように感じられてしまいます。(単細胞…)

 は〜、それにしてもやっぱり風鈴の音はいいですねえ。音だけで涼をとれるような気がしてしまうのが、人の心の不思議なところです。
 近所迷惑になってもいけないので、夜の間は鳴らないように屋内に取り込んでるのですが、朝この風鈴を吊り下げた途端に、それまでと同じ風がなんだかひんやりと感じられる──ような気がする──んですよね。
 この繊細で透明感のある響きを、ずっしり重たい真っ黒な鉄が奏でているっていうのが、また微妙に不思議な気もするし。
 何はともあれ、風情風情。半分衝動買いだったけど、いい買い物をしちゃいました♪(^^)

(8/11/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 夏休暇その1・ビバ海の幸v

 この夏休みも、伊豆でのんびり食っちゃ寝をして参りました。
 今年もやっぱり爽やかで、星はいっぱい虫もいっぱい(^^;)、そしておいしいものもいっぱいでした。

 大阪から伊豆へのドライブでは、いつも沼津で高速を降りてから一旦沼津港(これは西伊豆)の方へ立ち寄り、そこでお昼ご飯を頂くことにしています。食い倒れ休暇の最初にふさわしく、まずは安くてうまい海鮮丼をお腹いっぱい食べてから、漁港の市場で新鮮海の幸を買い込み、それから伊豆半島を山越えで横断して伊豆高原(こちらは東伊豆)までもうひと走り──というのがパターンになりつつあります。そして到着当日の晩ご飯は海鮮バーベキューで飲む! これですよこれ♪
BBQ
海鮮バーベキューv
 今回港で買い込んだのは、特大帆立二枚とまぐろのカマと伊勢海老v これを炭火で焙って食べるのですが、これがなんとも旨かった!
 まぐろのカマは塩を振ってアルミホイルで包み焼き。帆立と伊勢海老は何の味付けもせずにただ焼いてそのまま食べるだけ。これがもう何と言うか、「海の恵みを食べているわー!」という幸せがそのまま口中に広がる感じでして、すっきり辛口の白ワインがすすむすすむ♪ もうめちゃめちゃ幸せなひとときでしたvv
(ちなみに写真の右上あたりにごろんと転がってるのはトウモロコシ。30分ほど皮ごと水に浸けておいたものをそのまま焼くと、実にふっくら甘い蒸し焼きになっておいしいのだv)

 今回の伊勢海老は、そのまま丸焼きにするにはちょっと大きかったので、二つ割りにしたのですが。活け海老そのまま買って来ましたので、当然まだびちびち暴れるんですよこれが!
 購入時点ではそういうのは男の仕事だろうと何となく思ってたのですが、「じゃ、俺は火をおこしてくるから。下準備の方はよろしくっ」と、あっさり投げて寄越されちゃったのでした。
 そ、そうですか…! ええ、私も主婦歴十余年、たかだか魚介類の息の根を止めるくらい、今さら何の痛痒も感じはしませんが、でもこいつめちゃめちゃ元気に跳ねるんですけど!?
 どこかで「魚は目を隠してしまえば大人しくなる」というのを読んだ事がある気がするけど、海老にも通用するのかしら。とにかくやってみるしかないわよね。
 てなわけで、あのぐりぐり目玉の辺りを押さえてひっくり返し、一つ呼吸を整えて、「御免!」とばかりに一刀両断。──に、したつもりだったんですが、さすがは活け造りにしてもなおびくびく動くと言われる伊勢海老。両側からすごい力でぎゅーーーっっと包丁を締め付けてくれちゃって、なかなか簡単にまっぷたつというわけには行きませんがな。
 そのまま思いきり力をこめて殻まで一気に割ってしまって、ようやく身二つにすることができましたが、さすが伊勢海老、やっぱり侮れんと実感してしまいました。
 でも苦労した甲斐あって、とーっても甘くておいしかったですvv
 うまうまと身の部分を頂いた後の殻も、鍋で煮てしっかりダシを取り、風味豊かなおいしい味噌汁にして頂いてしまいましたよ(=^^=)。これだけ無駄なく堪能したんだから、あの海老も成仏したことでしょう♪

 さあ明日はスーパーでトコブシ(ミニサイズのアワビみたいな貝)を買い込んで姿煮にするのよ〜v(新聞にレシピが載っていたのを切り抜いてきた♪) いつもの天ぷら屋さんにも予約を入れたし、よしよし今回もおいしい海の幸が盛り沢山ねっ!
 …と、ここまでは順調だったんですよね〜〜(笑)
 その翌日から、ちょこちょこ小さな災難が、立て続けに大庭を襲ったのでした。
 ──以下次号!

(8/17/04)




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 
 ★ 夏休暇その2・災難編

「災難」と言っても、一つ一つは「まあそんなこともあるやね」という程度だったのですけれど。

 最初のひとつは、ある意味自業自得。食べ過ぎで体調崩しました(阿呆)。食い倒れ休暇だからって、本当に倒れてどうするよ自分!(><)
 二日目の夕刻くらいから、「あれあれ?」と思っている間に、すっかり胃腸がひっくり返ってしまってばったりダウン。あっと言う間に完全にからっぽです。うう、こんなの何年ぶりだか〜。
 別に何も悪いものを食べたわけでもなく、思い当たるとしたらやや食べ過ぎだったかしらという程度。でもあのくらいでそんな過激な反応をおこすほどヤワではない筈なんですが、おそらくはこの猛暑のせいで、自覚していたよりも胃が弱っていたっていうことなのでしょうか。
 でもま、一日絶食して寝てたらけろっと治りましたので、その後はちゃんと天ぷら食べに行ったり色々もできたのですが。それでもその一日は、ダンナには迷惑かけちゃったかな。本人は、刺身用のイカを自分で調理し、「今年の夏休みはイカをさばいちまったぜい☆」つって得々といばっておりましたし(「イカの足って二本だけ長いんだなー」とか感心していた。…なつやすみの絵日記に書けそうだねダンナ…)、どっちにしろゲーム三昧するつもりだったんだからいいんだよとは言ってくれたのですが、でも心配かけてごめんね(^^;)

 二つ目。これは今現在も尾を引いてます。小さいながら心身への影響は甚だしいです。
 ダニにやられた〜〜〜〜〜〜〜!
 これが1つや2つなら「自然の中に遊びに行ったんだしぃ?」とあきらめもつくのですが、こう沢山やられてはたまりません。夫婦とも、足を中心に十箇所も二十箇所もぶちぶちぶちぶち真っ赤に腫れ上がり、そのひとつひとつが掘れるようにかゆいっっ(><)
 連日ゲームしながら陣取っていたソファかそこのクッションに、大量のダニがいたとしか思えません。うう、かゆいかゆいかゆいよう〜。薬を塗っても塗ってもなおかゆい状態で、痕になると知りつつ掻き壊してしまった処が何箇所も…(T ^ T)。
 くーっ、次に行くときには絶対ダニバルサンか何かを持っていってやるぅ〜〜。

 で、三つ目。個人的にはこれが一番「災難」でした…。
 それは最終日の夜のこと。体調もすっかり戻って気分も上々、おいしい天ぷらを頂いて帰ってきたら、夕方まで雨模様だった空も晴れ、星がよく見えておりました。
 うちのログハウス(正確には大庭父の)があるのは、伊豆高原の別荘地の中でもちょっと奥まった辺りでして、木立が多く家は少なく街灯もやや暗め、というような一角なので、星はよく見えるのです。(周りが林のため「満天の」というような見晴しの良さはないですが。)
 都心に戻ったらこんなに星見れないもんなあ〜なんて思いながら、車のそばでほんのちょっとだけ夜空を見上げていたところ──。
「????!」
 眼鏡の右レンズの内側辺りで、何か小さな虫が飛んだー?
 うわうわ。そういえば伊豆は虫が多いんだし、今日は虫よけスプレーしてなかったんだっけ。そう思い出して、慌てて家の中へ。まあダニのかゆみに比べたら蚊のかゆみなんてちょろいもんですが、でもだからってうかつにあちこち刺されるのはやだい。
 …しかし時既に遅し。ていうか、一箇所だけやられてましたよ。
 そう! 右のまぶたの上をばっちりと!!!(があーーー!)
 ああっ、やはりさっきの「小さな虫」は、たっぷり血を吸い終わって飛び立った蚊であったのか。くくく悔しいー。
 それにしたって今日はどこにも虫よけしていないのに、露出していた肌の表面積はこんなに大きかったのに、なんでよりによってこんなピンポイントでまぶたに止まるのだ?! 目の真上ではウナクールも塗れないじゃないのっ(><)
 まあ不幸中の幸い、オート麦由来のメントールを含まないかゆみ止めも持っておりましたので、目には入らないよう細心の注意を払いながらそれを塗り、氷で冷やしてそれ以上かゆみが広がらないよう対処もしたのですが。…でもやっぱりぷくーーっと膨れてくるんですよね、当然…。
 うあーん、右目だけ半分くらいしか開かないよう。人相悪!! ていうかこれってほとんど四谷怪談!(><)
 それはともかく、明日は交替で運転するっていうのに視界狭くて困るじゃないのよ。しくしくしく。
(翌日には少しだけマシになってたので運転はできましたけど、でもまだ微妙にうっとうしかったわ/涙)

 はうー。他にも踏み幅の狭い階段を降りてるときに踵を思いきり擦りむいたとか、おでかけ用ピアスをはずした後にうっかり普段用をつけるのを忘れていて、危うくピアス穴がふさがる所だったとか、まあ小さなポカがちょこちょこあったのですが、その辺は瑣末事ってことで。…でも小さなことでもいくつも重なるとやっぱりうざったいのよ…。
 それでも、「帰りの高速で渋滞ナシ」という大ラッキーに恵まれたことを思えば、差引きとんとんくらいだったと言ってもいい…のかな…?(^^;)
 ま、まあ、全体としては、涼しかったし休まったし目論見通りにおいしいものも一通り食べてこれたし、それなりに良い休暇ではあったと言えると思います。はは…。

(8/18/04)





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