あとがき

 
 ★ 雲雀

 参考文献:「世界のピクニック・ランチ」(小学館)より、『ル・ピクニーク・フランセ』とやら。うーん、なんだか響きだけで綺羅綺羅しいわ☆
 いや、せっかくアンジェが作るのに日本風じゃつまんないし、どうせならおふらんす風のメニューにしてみたいのうと思ったもので〜(笑)

 リク創作で「アンジェの手料理」ものを書こうとしていた際に、なんとなくこういうピクニックしたい…と思ってつらつら書いたものが原型です。リクエストからどんどん離れていきそうな予感に一旦総ボツにしたのですが、その時は単に二人でぱくぱくあれこれ食べるだけの話でありました。
 結局お菓子ネタで「始まりの日」を書き上げてから、せっかくうまそうなピクニックしていることだしと思ってボツ箱から拾い上げてきまして、こうなったら好き勝手に書いちゃえ!とどんどん削りどんどん付け足しているうちに、こんな話になったのでした。
 いや〜、なんかこう、ただ「彼って全ての欲が強いのネ♪」というような話になっちゃったような気もしますが(笑)、勝手創作だからまあいっか!!
 ちょっと新婚さんみたいでもありますが、付き合いは深まってるけど結婚はまだっていう頃でもいいかもですね。

 そしてタイトルの「雲雀【ひばり】」はほんとにとってつけ…というか、最後の最後にパタパタっと指が動いて記した一文に合わせただけ。唐突だったかなという気もしますが、「happy as a lark」って表現もあることだし(そしてそれってアンジェに似合うよねvと思ってもいたし)、これはこれでいいやって思うことにしてしまいました。

 この話とは全然関係ないですが、「ヒバリは昔お天道さんに金を貸して踏み倒されたので、今もああして天に駆け上っては『金返せ』と騒いでおるのだ」という話が、個人的にすごく好きだったりします(笑)        戻る




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 ★ LEAP

 3月頃から書いてはボツり書いてはボツっていた創作です。
 …要するに、コミックの方の展開がちょいと淋しくなってきた空虚感を埋めるべく、なんとか自家発電で頑張るわ…とせこせこ書いては、でも気持ちだけが先走ってまとまらな〜い、ということを繰り返しておったのであります。
 でもあんまりずるずる引きずっててもしょうがないかと、無理矢理まとめてしまいました(^^;)
 元々、「アンジェの髪を絡め取って『伸びたな』というオスカー」というワンシーンが書きたくて書き始めたものだったんですが、4ヶ月もうだうだしているうちに、いつまでも書いててもしんどいなーと思い始めちゃったもので(笑)

 私はやっぱり基本が「オスカーファン」であるだけに、アンジェに求めるものがかなり大きくなってしまっているのは否めないと思います。どうしても、「オスカー様ほどの男に惚れてもらうからには、よほどイイ女でなくっちゃねっ」という意識が、どこかにあるんだと思うなあ。少なくとも、いつも全身全霊をかけて自分の精一杯を生きているという感じがないと、やっぱり物足りなくってちょっと淋しい。そして、「女王候補」であるからにはちゃんと試験を真剣に頑張るアンジェであって欲しいと、最近とみにそう思うようになってるようです。
 そんなわけで、今回もまた「女王を目指しながらも恋も諦めないアンジェ」になりました。
 同時期に書いていただけに、『ROSE』と被る部分もかなりあるかと思いますが、特に意識して関連づけはしてません。でもまああの話のオスカーとアンジェにつながって行っても、おかしくはないかなあ。

 何はともあれ、大庭は「頑張るアンジェちゃんとそんな彼女が好きなオスカー様」という構図がとっても好きなのでした!      戻る




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 ★ "I Kiss Your Hand, Your Majesty"

 ひとみさんの『Fire save the Queen』様の一周年お祝いとして書いたもの。ひとみさんからのリクエストは、「天空の鎮魂歌ラストのダンスパーティーで、コレットが誰かとバルコニーに消えて皆の視線がそっちに向いている時に、オスカーと女王アンジェの間で何かロマンティックなシーンを作って下さい」というものでした。
 コレットの相手はお任せということでしたので、大庭の趣味でランディにv
 となるとやはり、初々しい青春カップルとちょっとオトナなカップルの対比を…という欲が出まして、オスカーにはちょいと大胆に動いてもらってしまいました(笑)

 今回のタイトルは、ビング・クロスビーの『I Kiss Your Hand, Madame(邦題:奥様お手をどうぞ)』から。オスカーの告白シーンも、その英語版の歌詞をモチーフにちょっとアレンジしています。
 その影響もありまして、「お互い一旦は諦めようとしたけれど、諦めきれずに密かに恋心を燃やしていた」というような二人になってます。大庭にしたら割と珍しいパターンかも知れないですね。

 これを書くにあたって、台詞おこしの為に久々に天レクをプレイしたのですが、やっぱランコレいいなァ〜と浸ってしまいましたわ、おほほ♪ オスアンの為の話なのにランコレなシーンにもやや力が入っているのはそのためです。
 大庭はコレットちゃんもちゃんと好きだし、相手に恋愛感情を持ってなくても女性をきちんと評価して認めるようなオスカー様の方が好みなので、今回も彼女を「いい娘ですね」と褒めてもらいました。
 ゲームだと、プレイヤーキャラにラブラブな守護聖様は皆、これでもかというくらいにライバルに冷たくなりますけど(その逆もそう…全くいくつ家や惑星を潰されたか〜/涙)、実際はそんな単純なもんじゃないだろうし、特にオスカー様なら、いつでも女性の長所や魅力を認めるにやぶさかでない筈だと思うんだもーん。リモラブなオスカー様でも、ロザりんのいい所はちゃんと認めてるし、コレちゃんやレイチェルのこともきっちり公平に見てるでしょう!
 要するに、大庭は女の子達がみんな好き。だから二人の女王を仲良しさんにするのは大好きです。それぞれの補佐官達も含めて、四人ともみんな生き生き頑張る女の子であって欲しいし、幸せにしてやりたい。それが大庭の願いです。      戻る




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 ★ No Doubt About It

 お誕生日に誕生日ネタ…は、さすがにもう出そうになかったので、「とにかくオスカーにいい思いをさせる!」というコンセプトで書いた小品です。
 やっぱりお誕生日に向けて何かするかぁと決意したのが実に二週間前でしたし、それからネタネタネタネタ…と悩みまくって、最後は勢いで書き上げました。そんなわけで、あまり新味のない意味なしいちゃいちゃではあります。
 初稿段階ではこれより更に短くてほんとにただいちゃついてるだけの、どうやら補佐官新婚ものかなという感じのショートだったのですが、さすがにもう少しひねるかと思って、女王ものとしてちょこちょこと手を入れてみました。
 時期としては新宇宙の女王試験よりも前、前女王が閉じた旧宇宙の跡にエネルギー萌芽の兆しが見えてきた頃かな。でもそれにしてはもうすっかり堂々と公然の付き合い──というか、ひょっとして結婚もしてるのか?って雰囲気ですねえ。(してるとしても事実婚でしょうが〜)
 とりあえず二人が幸せならそれでいいやという軽い気持ちでさくっと書いたものなので、その辺あまり深くは考えてません(笑)

 タイトルは久しぶりにカントリー曲から。でも元の曲のイメージからも二転三転しているし、なんでこのタイトルでこういう話になるのかは既に大庭にしかわかんないかも。(てか、もっとこのタイトルに合いそうなネタの時まで取っておいた方が良かったか…? ^^;)
いやあ、何かと時間がなかったのがありありですねえ!
 …すみません、来年はもっとちゃんと早くから、腰を据えて取り組みます(ぺこり)

 なにはともあれ、オスカー様お誕生日おめでとう!!      戻る




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 ★ Winter Star

 パターンです。(きっぱり)
 最近、ラブラブ状態の二人を書こうとすると、自然と似たようなパターンに落ち着いてしまうようですね。ま、幸せな恋人達なんて、だいたいいっつもおんなじような雰囲気でいちゃいちゃしてんじゃないのー?という気もしないではないので、これはこれでいっかと開き直ってしまうことにしました。そもそも大庭がこういうパターン好きだってことなんでしょう、多分! オスカーが満足そうでアンジェが嬉しそうで、二人が幸せだったらそれでいいのだー。(…本当に開き直ったな)
 お誕生祝いだし、昨年に引き続き「オスカーにいい思いをさせる」というコンセプトで書いていたらば、やはり行き着くところはどうしても同じに……おほほほほ。

 なんだか「出張から戻ってきたオスカーとそれを迎える補佐官アンジェ」というのが書きたい気分であったので、ちょっと お誕生日とは関係ない話になったのですが、それでもせめて季節感だけでも揃えてみようかなと思いまして、今回は冬の星へ行ってきてもらいました。
 オスカー様にはもちろん夏もお似合いですけれど、生まれ月でもあるしやっぱり冬が似合う人だと、大庭はそんな風になんとなく思っておりますのですがどうでしょう。暑いときに熱い人、というのもなかなか激しくてよろしいのですが、私としては『暗く厳しい冬の中にあって熱く明るく燃え盛る炎』というイメージの方に、より強い生命力を感じてしまうのですわ。
 そんなオスカー様が冬至の頃の生まれだというのは、本当に象徴的。古来より、冬至はその日を境に太陽の力が蘇る日として、未来への希望をつなぐ日とされてきたのですものねv
 今回は別に、作中で特に言及はしてませんけれど、大庭がオスカー様のお誕生日を考えるとき、背後ではいつもそのことを思ってうっとりしているのでしたvv        戻る




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 ★ SWORD

 この話、厳密にはオスアンじゃあないのでは…(^^;)。一応SP1のイベントネタなので相手はリモちゃんだと言えますが、でも要するにこれってただのオスカー礼讃話よね、もうドリーム入りまくり(笑)。
 …はい、大庭はオスアン好きであるより先に、ただのオスカーバカであります。

 こちらは、2003年の暮に同人イベントをパロったミニオフ会に参加の折、シャレで作った小冊子用に書き下ろした短編です。その後2004年1月の大阪シティでも、追加で少部数作って無料配付致しました。今回サイトアップするにあたっては、その冊子に載せたものに多少の修正を加えてます。(が、ほとんど変わってないじゃんという話もアリ。表現上の小さな変更が数カ所あるだけです)
 思い立ってから発行までほとんど日がなかった為、長年脳内で暖めていた個人的裏設定を短編仕立てにしてみただけの作品です。私はSP1のデートイベントってどちらも大好きでして、初プレイの頃から既に妄想でぱんぱん(笑)。そんなわけで、実質二日で書き上げてほぼ完成型に近い形にまでなったという、大庭にしては希有な早書きともなった話であります。
 何と言うか、父子、そして兄弟の間柄がこんな感じだったらいいナーという希望だけで書いたようなものですね。弟の名前も当然大庭の捏造。なんとなくアイリッシュぽいというだけの理由でつけました。本当は何歳違いであったのかというのもよく解らないので、年令も適当。だいたい5〜6歳違いくらいかなというイメージで書いてます。で、更に1つくらい下の妹がいるって感じかしら。──と、こういう裏設定を考えたり過去の捏造をするのって、楽しくって大好きなのでした。

「精神の象徴」なんて言うならこのくらいの背景はあるよねきっとvv と思ってこんな話を書いてみたのですが。
 小冊子の方で読んで下さった方の曰く──「つーかそんな剣でイカ切っちゃいけませんよね(笑)」。
 ごもっともーーーーーっ!(爆笑)

[12/23/18追記:当初弟の捏造名を「ブライアン」にしてたのですが、ルトゥールで前鋼の名前に使われてるじゃん!ということに3年遅れくらいで気づいたもので、遅ればせにやはりアイリッシュっぽい名前ということで「ニール」と改訂しました。] (←その後数年を経てここから更に、「やっぱり『○○アン』て感じの方が据わりがいい気がする」と思って「キリアン」に変更。多分もうこれで決定だと思います。…この先キリアンって新キャラが出なければ・笑)     戻る





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